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埼玉県立新座柳瀬高校演劇部[hénri]!2019年埼玉県高校演劇中央発表会


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おつかれさまです。

第68回埼玉県高校演劇中央発表会二日目

あたくし開場してわりとすぐにあるさいたま芸術劇場に着いたのですけど座席の方はかなり埋まっていてやはり中央発表会ともなると「評判の舞台を観たい」という方が多いのかしらね。

 

そのなかでもこちら新座柳瀬高校演劇部さんの舞台は地区大会の時もそうだったのですけど独自の美意識を貫く舞台を上演する演劇部ということで幕が上がる前から客席のテンション、期待と熱気が上昇気味なのを感じておりました。

進化する舞台

地区発表会と中央発表会。考え方ってのはいくつもあると思うのだけれどオリジナルの精度を上げていく、ストイックに突き詰め完成度を上げていくって考え方と演出を変えていく、場面を追加していくことでまた新しい舞台を見せていくって考え方。演劇もライブ、生ものであるからその都度まったく同じものってのはありえないわけでその中での進化であり深化であり真価、誰に何を見せたいのかでその演劇部さんの目指すところが垣間見える気がいたします。

overtureから始まる異世界舞台

プライム会員なら無料で聴けるわよ!

さて今回の[hénri]!は。。。舞台の幕があがり流れる音楽と舞台セット、一気に異世界に連れていかれる。そう異世界なのよね、こちらの舞台は。外国が舞台ってこともあるけれどステージと客席。そこは地続きではなくて別の世界。延長線上ではなく完全にショーとして上演されている感じが素晴らしいわね。

 

登場人物はみな外国人でそれを日本人が演じるのは通常違和感のあるものだけれどまったくそれがない。これってショーとしてオーディエンスを納得させる力があるからこそよね。外国語の訛りの話を日本語で演じる作品なのだけれどそういうことに疑念を抱かせる隙がまったくない。

 

それ「細けーことはいいんだよ!」って力押しじゃなくてw作り手、演じ手の生徒さんたちが「何を見せたいか」をきちんと考え、舞台から客席に届けることに成功しているからだと思うのよね。

ネタバレしてもいいのかしらん

まぁ「何が変わったか」なんて冴えないオネェであるあたくしの印象でしかないのだけれど冒頭のシーン、登場人物の会話が地区発表会よりもハイテンポ。尺の関係でそうなったのかもしれないけれど演出的にはより煽り気味になったというか喧嘩腰になったというかギスギスした感じが増した印象ね。

 

その一方でメイドさんも含めイライザの周囲の人々の優しさが成分が増したような気がいたしました。以前はもっと冷笑的な部分、侮蔑を隠さない表現の仕方、まぁ原作の「生きる為に学ぼうとする姿勢」を賭けの対象にする上級国民wの厭らしさ的なものを意図的に演出していたのかと思っていたのだけれど。

 

今回は本当にそれぞれの立場から彼女の生きざまを見守ろうとする、そんな優しさが滲み出ていたと思います。

で、エンディングは 

地区発表会版のエンディング、ヒギンズ先生と喜びを分かち合う終わり方も素晴らしかったのだけれど中央発表会版のエンディング、そこから一歩、手を取り合い、歩み始めた二人の姿で終わるところも良かったわねぇ。何れにしてもそこで「終わり」じゃなくて「つづく」。ここからはじまる二人の物語。その後の二人を観たくなる演出は素晴らしいと思います。

 

「この後ふたりはどうなるの?!」ってオーディエンスに思わせる、新座柳瀬高校演劇部さんの勢いっていうのかな。つづきが描かれることはないのでしょうけど「もう一度観たい!」って終演後に呟きたくなる。そんなところが受賞の理由なのかしらと。

 

で、そんな新座柳瀬高校演劇部さんが[hénri]!を再演されるそう。会場は埼玉県立新座柳瀬高校視聴覚室。

niizayanase-h.spec.ed.jp

本丸来校はちょっとハードル高いけどwあたくしみたいな一般の観覧もOKらしいわよ。演劇部顧問稲葉先生のサイトから申し込みできるので気になる方は是非一度!

the-quest.jp

新座柳瀬高校演劇部さんの見せたかったもの

答えは観た人の数だけ存在するとは思うのだけれど、あたくしとしたらそれはやはり「直向きさ」ってことに尽きるわね。

 

それもちろん作中の登場人物のこともあるのだけれど「直向きに汗をかく、積み上げていくことでここまでやれるんだ」っていうストレートに言っちゃうと説教臭い話も喜劇というオブラートに包んで召し上がれってことなんじゃないかしらね

 

って年増になると半生の反省込みで感じる次第でございます、はい。

 

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