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埼玉県立戸田翔陽高校演劇部「届け」2019年埼玉県高等学校演劇中央発表会


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おつかれさまです。

戸田翔陽高校という校名について

中央発表会二日目。いきなり舞台と関係ない話で恐縮ですけどこちらの高校へのアクセスは戸田駅から徒歩五分。

shoyo-h.spec.ed.jp

そんなもんで昔は戸田高校って言っていたわよね。2005年に4校の合併で戸田翔陽高校になったそうだけど、ネーミングセンスに何か規則性があるのかしらね。

 

狭山緑陽、栗橋北彩、鶴ヶ島清風、吹上秋桜、蓮田松韻、寄居城北等々再編時に付けられた校名ってセンスが似てるわよね。まぁ元々大宮光陵とかあったしいわゆる地名+東西南北的なそれを避けようという程度であんまり深い意味はないのかもしれない。でもあたくしは埼玉県立高校のこのネーミングセンスは好きよ。

舞台の世界観、その作り方

さて身体一つで世界を作りあげる戸田翔陽高校演劇部さん。今回舞台のセットはまったくなし。潔いくらいまったくなし。何もない。無限に広がる空間と照明効果、そして演者である生徒さんたちの肉体だけがそこにある。

 

そんなわけで舞台の世界観というのは演者である生徒さんたち次第。何もない空間に何を作り、何を見せていくか。それってかなり大変だったと思うのよね。やっぱりセットがあるとわかりやすいし入りやすいじゃない、あたくしたちオーディエンスも。あえてそれをやらずに肉体というか演者の表現がすべてという方向に舵を切った感じすらするわね。いやそんな前衛的な感じでもなかったんだけど。

 

舞台に作り上げられた世界。物語は祖母の死、それをきっかけに再会する従姉妹。祖母のかつての友情物語から現代の従姉妹の関係を見つめなおしていく。祖母はかつて親友と手紙のやり取りをしていたが約束の場所で親友が地震に巻き込まれて死んでしまった。

 

自分がそこに行かなかったこと、また手紙のやりとりを断っていれば親友がその場所へ行くこともなく死ぬこともなかったのではないかと考える。そして自分は幸せになってはいけないのではないかと自問自答しながら人生を送ってきた。そしてそのトラウマから手紙を渡せなくなった孫の一人へ手紙を書くことにこだわり続ける。

 

後悔を抱えたまま生き続けるっていうね。人生の選択肢って一つしか選べないからいつだって後悔はつきものなんですけども、割り切れるか割り切れないかなのよね。前を向けるか向かないかっていうのはほんとそれに尽きるわよ。

感心したところ

あたくしが感心したのは祖母の演技ね。やっぱりねぇ若い子が年寄りを演じるのって難しいのよ、ふつう。かなり稽古したんじゃないかしらね。まったくわざとらしくない。もちろん演者である生徒さんは若いから年寄り臭くもないんだけどw違和感がないって大事なことよね。それ即ちオーディエンスへの説得力だから。

君にとどけ 今宵高鳴るその名

最後、手紙を紙飛行機にして飛ばそうとするのは手紙が想いを載せて飛んでいくものだからかしらね。相手の下に届くかどうかって実際わからないじゃない、手紙も紙飛行機も。ただ自分の想いを話す=離すっていうのかな、それぞれの期待を込めて。だからラストシーンはキラキラしていたわよね。なんというかエンディングに「花咲く乙女」を流してほしい感じっていうのかしらね。

「花咲く乙女」 。何度聴いても名曲です。

 

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