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映画「リボルバーリリー」を観てきたので感想とか(ネタバレなし)


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おつかれさまです。

これまた古い話で恐縮です。だいたい自分でいつ観たのか憶えていないくらい、そんなナイスな映画の感想でございます、はい。

 

こだわり

原作未読。なのでそもそも主人公、

 

「こんなのはリリーじゃない!!」

 

ってこだわりとかはとくにないです。原作読んでいるとまず女優さんが自分のイメージと違うってところでイヤになっちゃいますでしょ(何が?!)。

revolver-lily.com

ダークヒロインここに降臨だよ降臨。

 

落ち着く 

といいますか違和感はあまりない。まぁ映像的にはね、そんな落ち着くような雰囲気ではなくて流血and流血、そして流血ってな展開で、そことは縁遠いような感じなんです。

 

じゃあこの映画、何がそんなに和むかって言えばスクリーンの向こう側の世界が学芸会、コントではないってこと。

 

作品の舞台は現代の日本ではない、いわゆるひとつの(何が?!)大正時代。そう、それは架空の世界ではありますが、とっても懐かしい世界なんです。

 

地続き 

いや某キソグダムとか素晴らしい映画でとても楽しめたんですけども、まぁ何ですか、日本人が異国の地の異国の人物を演じるってところでどうしてもコスプレ的、コント的要素ってのがありますでしょ?マジメにやればやるほどそちら側に引っ張られるような。

 

でもね、安心してください。この映画「リボルバー・リリー」はね、そういった笑いの要素(失礼)ってのはない。同じ時代劇(?)ではあるけれど、そこはやはり架空の世界ながら地続きである大日本帝国、今の俳優さんが演じていても違和感ってのはあまりないのね。

 

世界観、街並み、劇中に漂う「~っぽさ」にわざとらしさがない。もちろん作り物ではあるんだけれども、そういった意味でニヤリとせずに静かに落ち着いて観ることができるといいますか。実際に当時を知る方からすると

 

「いや、こんなんじゃない」

 

ってのはあるかと思いますけれども、あたくしたちが今、場末の映画館で100年前に思いを馳せる時に

 

「こんなんだろうな」

 

って思うくらいには説得力のある画作りになっておりますです、はい。

 

とはいいつつ 

これはジャンルとしては歴史ものというより特撮もの。変身も変形もしないけれど確実に特撮もの。ハードなアクションシーンの連続がウリで、なおかつ物語とのバランス感覚も忘れずに最後まで突っ走る。

 

なんて書くと名作っぽいけど、じゃあそうなのかって言われると実際はそうでもない(失礼)。

 

「ちゃんとしている」

 

のか

 

「ちゃんとしていない」

 

のかで言えば

 

「ちゃんとしている」

 

のは間違いない。

 

だけどね、スクリーンのこちら側でちゃんとしている人がモテるかっていうとそうでもないのと一緒で、スクリーンの向こう側でヒロインとして憧れの存在になれているかっていうとそんなことはなくてw

 

まぁ平たく言うとマジメだけが取柄といいますか、そういう人は

 

「良い人」

 

で終わるのは今も昔もスクリーンのこちら側もむこう側も同じ。ダークヒロインとして辿り着く評としては

 

「可もなく不可もなく」

 

なのね。それどうなのって感じですけども

 

「おもしろい」か「つまらない」か

 

って訊かれたらズバリ

 

「つまらない」

 

って言い切れないわけよ、良い人だから。真面目にやっているから。

 

でも口にはしないけれど、言葉にはしないけれど、周囲の人が共通して思い浮かべる人となりとしては

 

「おもしろくはない」

 

っていうところに行き着く、そんな映画なのね(何が?!)

 

なんだろうね 

マジメがダメってことはないわけですよ、人として、そして人生において。で、マジメな人だから苦悩や葛藤ってのは人一倍ある。あるんだけれど、それがヒロインとしての憧れ、

 

「彼女のように生きたい(逝きたい)」

 

って思いをみなさんに抱かせるかというとそんなこともなくてwう~ん自分で自分のことを真面目に

 

「こんなあたしマジメでしょ」

 

って言っちゃってるようなね、感覚です。そっち方向の真面目さっている?っていう。

 

で、実際に劇中では、そんなことは言っていなくて(どっちだよ)、どちらかというと寡黙なのね。まぁなんだ言葉にはしないけど思っている感じ。そう、背中で語るタイプなんだけど背中で語るヒロインってそれこそどうなんだって話。「不器用ですから」ってか。

真面目といえば画も、いや画は真面目

作り手側からすると画になるシーン、観ている側からするとそうでもないんだけど、をつないでつないでつないでいるうちに何をやっているんだか忘れてしまった的な(失礼)。

 

形から入るつもりはなかったと思うんだけども、いつの間にか大切なものを置き忘れてきてしまった、人を描くつもりで始めたんだろうけど最終的に出来上がっていたのはガワだけ。

 

人の心を打つほど魂が入ってないんだよね。今作のヒロインは人形。それに尽きます。

 

「殺戮人形が人の心を持ったなら」

 

って話ながら、そこに魂を吹き込めなかったのは痛いわね。

 

え~総評 

尺が長い気がする。それ多分、中身がなくて作り手側が見せたいシーンが只管続くからなんだろうけどね。客が観たいもんだったらそんな長く感じるわけない(失礼)。


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こっちの方が全然良いでしょ、こういうので良いんだよ、なんていったら良識ある先輩諸兄から

 

「人の苦労についてもう一度考えてみなさい」

 

とか言われちゃいそうですが、実写映画は難しいよね。求められる

 

「それっぽさ」

 

がアニメ映画とは比べものにならないほど難しい。

 

で、今作。ガワって意味ではかなり頑張っている。繰り返しになるけれど、ちゃんとしているの。ただ、そこに拘っているうちに器に何を入れるか忘れてしまったような感じなのね。

 

メッセージはあるのよ。確かにあるの。でもそれはメッセージが書いてある襷をかけている姿というかコスチュームプレイなんだよね。外見がそうだからって中身もそうだなんて誰も思わないって(何が?!)。

 

猫が暴走族の姿をして「なめんなよ」って旗を靡かせていても、それ、やらされているとしか思わないでしょ?!この映画を鑑賞した後に

 

「時代が必ず正しいとは限らないから」

 

なんて言葉は出てこないでしょうよ。歴史、「過去」を振り返ってじゃなくて

 

「今」

 

その思いを抱えて生きるってのはどういうことなのか。ガワに拘るあまり、そういうところ抜けてんだよね、この映画。

 

 

 

なんてナマ言ってすいません、てぃひ。


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こういうことなんだよ!!(小室先生どうもすいません)。


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