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TVアニメ「神之塔」第十三話の感想とか


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おつかれさまです。

あれから 

ラヘルによって神の水の球体から突き落とされ湖底に深く深く沈んでいく夜。夜の遺体の探索が行われたが、発見されずに夜のみ試験は失格。合格した残されたメンバーは夜の意思を継いでラヘルを連れて塔を上ることを決意する。

 

これはねぇ、やられたわ。この展開はまったく想像していませんでした。ラヘルと一緒に塔の頂上を目指して良かった良かったのハッピーエンドかと思っていたのに、この展開。最強の力を持っていると思われていた夜があっさり試験から脱落してしまうってのも主人公とはいったい?!っていう。

消えた無口マン 

この第十三話は、今までほぼほぼ不審な行動をとり続けていたラヘルが自分を語る回というか物語の種明かしの回。

 

ラヘルが塔を上るに際し、同じチームにいた無口マン。実はこの無口マン、ラヘルの武器であり身代わり。彼がいることによってラヘルは一度だけ生き返ることができるという存在。

 

そんなわけでラヘルがホーに刺された際、絶命するはずだった彼女の身代わりとなって突然姿を消したという。だからラヘルが歩けなくなったというのは芝居だったのよねぇ。

 

ヒロイン 

ラヘルって夜にとっての正統派ヒロインなのかと思ったらとんでもない、ピュアな夜にとっては全くもってして悪女というかね。

 

塔を上ることが他人を蹴落として前に進むことだとするならばラヘルの行動は正しいのだけれど、夜はただただ盲目的にラヘルを信じ、ラヘルとともに塔の頂上を目指すことだけが目的だったわけだから、ラヘルには初めから終わりまでずっと騙されていたのよねぇ。ぶっちゃけ受験者のなかでいちばんたちが悪いんじゃないかしらん。

 

夜視点で物語を追いかけてきた人にとっては本当に嫌な感じと申しましょうか。そもそもラヘルが塔を上る条件が夜を殺すことだったなんてね。。。

ラヘルの言葉の重さ 

ラヘルは輝く星が見たかったんじゃない、自分が塔の頂上に立って輝く星になりたかったという。これね。とっても重い台詞。夜の特別な才能が輝くところが見たかったわけではなくて、何もない彼女自身が特別になりたかったという独白。

 

この物語の本質は天賦の才をもつものと何も与えられなかったものがともに歩むとはどういうことなのかってことだと思うのね。才能、運気と持てるものはますます富み、持てぬものはますます貧す。

 

何も持たないものが残酷な現実に立ち向かい這い上がっていくには、力あるものの邪魔をし、消し去ること、彼らの足を引っ張り、隙を見て踏み台にしていくこと。これしかない。それが神之塔を登る、力を手に入れるということ。

そして夜は 

文字通り、最下層、奈落の底に落ちた夜は全身タイツの仮面女ことカレンに発見される。カレンは塔の案内人だったらしいんだけど

 

「星はどこにあっても輝くということか」

 

っていう彼女の台詞。これもまたこの物語の真実というかね。どのようなところにも優秀な人、なんらかの才を持った人というのはいて、それは生まれながらにして凡人とは違う、どこからでも這い上がっていくことができる、その信念こそが最大の強さとなるということ。

物語は

 

「これは星を観たくて塔を登る少女 ラヘルとそんな彼女がいれば何もいらない少年 夜の終わりと始まりの物語」

 

最後に語られるラヘルの言葉。第一話から第十二話までの出来事はこの台詞ですべて表されるというのかな。結局、風呂敷畳んでないんじゃないのって気もするけどつまるところ「始まりの物語」なんだよね、これ。

 

もう第十三話を観たら今までの細かいこととかどうでもいいですよw最終回らしい最終回だったのであたくし的には満足よ。

 

※監督さんのインタビューを読んだんですけど、最初ラヘルのキャラクターデザインをかわいい感じにしたら原作者の方からNGがでたんですって。ラヘルはかわいい子じゃないからっていう。最終回を観たら、そのお話に納得できました、はいw

 

日本語版の単行本ってないのよねぇ。。。


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