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劇場版「ソードアート・オンラインープログレッシブー星なき夜のアリア」を観てきたので感想とか(ネタバレなし)

おつかれさまです。

一夜限りのリバイバル上映 

あぁそういう企画好きですよ。続編公開も随分と先のような気がしていたけれど、もうすぐなのね。時の流れのはやさに吃驚です。


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夏の扉どころか秋の扉だよ

原作シリーズ未読、TVアニメシリーズ挫折。劇場版オーディナル・スケールのみ鑑賞済み。こんなあたくしにとって何がプログレッシブなのか、さほど思い出もないままに場末の映画館の扉をノックした次第であります、はい。

 

ちなみにこのブログを書くまで

 

ソードアート・オンライン

 

ではなく

 

「ソード・アート・オンライン」

 

だと本気で思っていたわけですが、細けぇことはいいんだよ!的なユーモアセンスの違いということでご容赦ください。まぁそんなレベルの人間の感想なんで、たいした話じゃございません。シリーズのファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

サービスシーンもあるよ!! 

ネタバレなしではありますがこれくらいは書いちゃっても大丈夫だと思います。もちろんキリト君じゃなくてアスナさんのサービスシーンであります。あたくしにとってこの作品シリーズの予備知識というのが周回遅れで場末の映画館で観た「オーディナル・スケール」しかないものだからシリーズというか作品の世界観、ストレートに言っちゃうと「ノリ」がよくわからない。

 

だから映画冒頭からあるサービスシーンもお約束なのかなんなのかわからないんですが、これがね、良いんですよ。あまり大きな声では言えませんが着眼点が実によろしいというか

 

「わかってんなー」(てぃひ)

 

っていうね。女性監督だからなのか下品な方向に行かず、ある種のロマンティシズムともいえる描写をしてるのがね

 

「つかみはオッケー」

 

とか最近は言いませんけどまぁそういう感じです。

 

上から下にガバーッ!ってところよりも下から上にスゥーッってところね。まぁ全然伝わらないと思うんですが例えたら、脱衣と着衣、この作品の世界観としたら、どちらがより寄り添う形なのかっていうことよね。

 

アバターの着せ替えというか意外にもこのサービスシーンが、サービス以外の役割も果たしているのよね。

 

で、逆に中盤に出てくるサービスシーンは本当に11PMのうさぎちゃんというか

 

「効能は・・・」

 

とか言い出しそうな感じなんだけども、実際のそこにある意図は、失われた日常に対する回顧だったりするんだろうなぁと。

サービスじゃないシーンもあるよ!!

いや寧ろ、そのシーンの連続、ほとんどサービスじゃないシーンですよ。ご安心ください。当たり前だけど映画のテーマはサービスじゃないからね(何が?!)。

 

で、メインのストーリー部分では何が語られているのか、サービスシーンに込められた意味を理解できたあたくしたちにとって、その答えに辿り着くことは容易でございます(何が?!)。

思うに 

作品の「メインテーマ」とは

 

「裏切り裏切られ」

 

笑っちゃう涙の止め方も知らないby薬師丸ひろ子先生。いやその「メインテーマ」じゃないんで(何が?!)。

 

わかってる昨日の賢い私より少しだけ綺麗になったことby薬師丸ひろ子先生。いやだからその「メインテーマ」じゃないんで(何が?!)。

 

いや、あながち間違いというか当たらずとも遠からずといいますか。アスナさんの気持ちを考えますとね。で、その

 

「裏切り裏切られ」

 

というのは誰かとの関係であったり自分自身の期待であったり。それは良い意味でも悪い意味でも劇中で変わり続け転がり続けていく。自分自身もふくめて

 

「誰を、何を、信じるか」

 

ということでもあるんだけど、この映画のキリト君やアスナさんのようにそれを見つけることができた人はいいわよね。まぁそれが人生(ゲームのなかの話ではありますが)における良い意味でのしたたかさってことなんでしょう。

 

スクリーンの向こう側でもこちら側でもモブ(失礼!)にとっては、なかなかそうはいかないわけで、だからこそキリト君とアスナさん、二人の行く末が気になってしまう。

すでに公式で公開されている情報ですが 

そんなわけで


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二人の今後がどうなるの?!ってな方に朗報、続編が2022年秋にに公開される予定でございます。もうまもなくでございます。まぁこういうテンポの良さはいいよね。

 

「to be continued」とラストシーンに出るのはいいんだけど続きが数年後とか更には某ダンジョンものみたいにまったく音沙汰ナシなんてことになると

 

「え~そもそも何のお話でしたっけ?!」

 

ってなっちゃうからね。こういうスピード感は大事。浮遊城アインクラッドは第100層まであるんだからね。ネタバレしないですけど今作ではまだ第〇層で先は長いよ。

で、また戻りますけど 

あんまり色々書けないのでまたね、サービスシーンの話になっちゃいますけど、下着のシーンがあるんですよ。

 

で、前の方でもちょっと書きましたけどもRPGのキャラクター、まぁ今回はアバターですけども装備をチェンジしていくことはあっても下着の概念って必要なのって話。

 

開発者の茅場晶彦氏のこだわりっていうのは、仮想世界に現実世界の日常を作り出すことなんでしょうけど、そのリアリティというのが女子中学生プレイヤーの下着であったりするあたりに彼のこの世界における「神」としての丁寧な仕事ぶりが遺憾なく発揮されていて、案外ご家族で観るような映画じゃなかったりするのかとちょっと思ってしまいましたよ、アニプレックスさん!(何が?)。

 

仮想世界におけるリアルというのは

 

「これが私の現実」

 

なんて劇中の台詞にありますけれども、それこそが最大の嘘だったりするんだよね。

 

「女子中学生、結城明日奈さんの汚れた下着はどうしてんだよ、茅場さん!」

 

というね。何処まで行ってもそこは現実じゃねぇだろうがよ!!飲み食いしたものは何処に消えてんだよ!!とかね色々ありますよ。

自分語りは辞めろ!!

あたくしが若い頃、某出版社の社長さんに

 

「人間は糞もすればセックスもする!そんな綺麗なもんじゃないんだ!」

 

とお説教されましたけども、この映画を観たなら、その意味がわかります、ええ、わかりますとも。

 

茅場さんはさ、結局のところロマンティシズム溢れる御仁なんだよね、きっと。プレイヤーが不快な思いをしないで済むような「現実」を提供してくれているんだよね。ちゃんと風呂とか着替えとか用意してくれている、わりといい人なんだ(何が?!)。

飲み食いといえば 

そう、劇中での飲み食いといえば黒パン。雨に濡れながら黒パンに噛り付くシーンがあるんだけれども、お嬢様であるアスナさんにとってはこれまた「零落」、自身の学校と家庭での生活がいかに恵まれたものであったことを犇々と感じる名シーン。

 

戻れない「現実」に涙するわけですが、生きているという実感はこの仮想空間にこそあったというなんたる皮肉。

え~総評 

ネタバレなしとかいいながら、ちょっとアレコレ書いてしまいましたので恐縮です。そして一夜限りのリバイバル上映で公開された新情報が

 

「わりとどうでもいい!!(失礼)」

 

的なね、部分もありますけどもw勿体ぶるような話でもねーだろうと。なんてね。ナマ言ってすみませんすみません。

 

映画は

 

「失くしたからわかるものってのもあるよね」

 

って話なんですけども、わりと前向き。失くした分、違うものを手に入れているし、手に入れようとしていくから。そのあたりはやっぱりアスナさんの「若さ」があるからね、良いと思います。

 

「これが『若さ』というものか」

 

ってやつですよ。

 

もうさ、歳とると失くすばっかりでしょ(痴呆?)。いや記憶ももちろんそうなんだけども拘りとか人とのつながりとかお金とかw色々あるんですけども、やっぱりいちばんは

 

若さ=強さ

 

だわよね。若いころは、列車の窓を開けて、いつでも自分の好きなところで飛び降りてやるくらいの気分(あくまで気分ねw)だったけど、今は

 

「このスピードで飛び降りたら死んじゃう!!」

 

だからね。困ったもんです。

 

さて、行先のわからない列車に飛び乗ったアスナさんの明日は如何に?!

 

 

劇場版「からかい上手の高木さん」を観てきたので感想とか(ネタバレなし)3回目

おつかれさまです。

いきなりクライマックス 

まぁいきなりクライマックスというか俺としたら冒頭

 

「西片、夏、始まるね」

 

っていう高木さんの声と同時に「劇場版からかい上手の高木さん」タイトルドーン!!と出るところね。開始3分くらい?そこがこの作品のクライマックス。正直言うと、その瞬間がすべてというか本質というか。

 

そのあとの話はね、あってもなくてもみたいなもんなんですよ(何が?!)。このあと70分くらいは寝ていても”オッケーよ”なんてなんて強がりばかりを俺も言いながら(小沢先生どうもすいません)です。

 

その開始3分に1900円払うかっていったらまぁアレですけど、ふたりの夏物語が始まる、恋の予感。安全地帯的に

 

「恋の予感がただかけぬけるだけ」

 

ってやつですよ。それだけで十分なの。この先どうなるんだ?!ってところが良いわけで実際にはどうなろうか、そんなことは知ったこっちゃねぇんだよって感じ、わかりますかね?!わからないと思います。わかっていただけないと思います。

 

松本隆先生仰るところの

 

WAKUWAKUさせてよ 

DOKIDOKIさせてよ

 

ってことなんです。

 

なぜ なぜ あなたは 

「好きだ」と言えないの 

 

これだよこれ。

 

「好きだ」

 

という手垢まみれの言葉。そんなありきたりな使い古された言葉。だけど見えない言葉。それを探す旅なわけですよ、西片と高木さんのね。

 

翔んで夏シマシタじゃねぇんだよ。小豆島はふたりの愛ランドじゃねぇんだよ(CHAGE先生どうもすいません)。俺としたら劇場版の週替わりEDは全曲安全地帯でもよかったくらいだね。ちょっと劇場版のEDチョイスのセンスは小奇麗すぎる。

中学生日記に期待しすぎ 

まぁ中学生のふたりに何を求めているんだというか、あれこれ求めすぎなんだろうけども、今、劇場では老若男女問わず劇場版「からかい上手の高木さん」を観ながら大粒の涙を流し、客席からの欠伸いや嗚咽で失神寸前。オーディエンスの慟哭で映画の台詞が聴き取れないくらいになっているわけじゃないですか(嘘)™。

 

なんで欠伸いや嗚咽(嘘)™をこらえているのかなっていうと、西片にしろ高木さんにしろ選んでないんですよ。まったく選んでない。答えに辿り着いていないの。言ってみたら

 

DEPARTURES(arrival ver.)

 

みたいなもんですよ(何が?!)。どっちだよっていう。はじまりなの?おしまいなの?出発も到着も同じところなんだよ。それってはじめからそこにいたってことじゃないの?

 

西片には高木さんしか、高木さんには西片しかいなかったの。辿り着いてないどころか、そもそも出発すらしてねぇ(そうか?)。ひとつの選択をすることは他の選択をしないことなんだけど、ふたりにはそれがない。何も失うものがないのに、失うことを恐れすぎなのよ。

 

ふたりにとってメリットしかないんだよね。そこを勿体ぶられてもね、ふたりの行く末自体はとっても退屈(失礼)。当人たちにとってはラブ・ドラマティックであるわけですが、観ている方からするとね、ズバリ退屈。収まるところに収まるだけだからね。作り手側からしたら

 

「何やってんだ、コイツら(ニヤキュン)™」

 

なんだろうけど受け取る側からすると

 

「何やってんだ、コイツら(欠伸)™」

 

意外性ってのが全くない。周囲の人たち含めて健康的なんだよね身体的にも精神的にも。「闇」とかそんなオーバーな話じゃないんだけどw中学生がそんな抱え込んでいるものがあるのかと言えば、そんなものはなくて良いのかもしれないけどね。

 

はじまりからおわりまで公認カップル(死語)、いつもふたりつかず離れずでしょ。そんなわけで、やたら夏だとのたまうわりにピリ辛スパイシーさってのは皆無。これはダイスケ的にもオールオッケーじゃないはず。いや当人たちにとっては色々あるんだけどw作劇的にというか。

 

自分の気持ちを上手く言葉にできない、モヤモヤしている西片がいつも通りにからかってきた高木さんをいきなりビンタする(昭和かよ)とかさ。劇場では

 

「こんなの『からかい上手の高木さん』じゃない!!」

 

って賛否両論が巻き起こるくらいの冒険はしてもいい頃だったと思います、はい。まぁ賛否というか否しかないだろうけどw

実は 

最初は、後期高齢者が昔を懐かしむための映画かと思っていたんだけど、どっちかというとw若い人向けだったね。道徳の教科書を読んでいるみたいな、とでもいえばいいのかな。

ネタバレしませんが 

まぁここからはじまり、だから西片と高木さん、ふたりがとあるスタート地点、未来を意識するところ、に辿り着いたという意味では

 

DEPARTURES(arrival ver.)

 

であっているとは思うんだけどね(何が?!)。

 

誰かと話をしたい時に、それって何か答えを知りたかったわけじゃなくて、声が聞きたかっただけというかね。それだけでよかったのに、さして意味のなかった質問に丁寧に答えてくれた感じ。この映画はそういうところがあるよね。別に何かを知りたかったわけじゃない。

 

「あぁそうなんす・・・」

 

としか言いようがない。そこは別にいいよってね。

小豆島ことガンダーラ 

この小豆島ことガンダーラのルールというか世界観がわからないもんだから(原作未読)、西片と高木さんの関係は古い言葉でいうと

 

「ずっと友達以上恋人未満」

 

みたいなところで劇場版はそこから

 

DEPARTURES(arrival ver.)

 

って(しつこい)ことでいいのかな。金鳥の夏、日本の夏、中三の夏っていうかなんだかそこに一生懸命なこだわりを、さらに全編にわたって見せてくれるんだけども、パンチが足りないわパンチが。

 

「顔はマズいからボディにしな」

 

的なね。いやそんな話じゃねぇだろって言われたらおっしゃるとおりでございます、はい。

いやそれでも 

何が足りないってさ 

 

あと1歩前へ進めばわかるの 

それともあと1歩下がればいいの 

 

っていう「とにかく無性に…」(Straight Run)さが足りない。西片は高木さんを、高木さんは西片をすでにお互いに独り占めしているからさ。不安な描写ってのがあっても軽薄。漂ってこないわけですよ。何がとは言いませんけどもまぁ余韻というか残り香的な。

 

「俺はそれでも高木さんが」

「わたしはやっぱり西片が」

 

って観客に思わせるような劇じゃないとダメでしょ。もうほんと全然ダメ(失礼)。何回も劇場に足を運んでやっと辿り着いた感想が

 

「もうほんと全然ダメ」

 

って・・・。そこは大人だからとか中学生だからとかじゃなくて劇だからね、ちゃんとやらないと。

え~総評 

正確に言えば「今風の」余韻も残り香もあるのだけれど、それを素直に受け入れるには自分が歳をとりすぎたというのか時代が違いすぎるというのか。

 

特別な瞬間もそうでない瞬間もあまりにも手軽に記憶ではなく記録にする、そんな毎日じゃ思い出の欠片の重さが違うでしょ。良い悪いじゃないんだけどね。

 

「真っ直ぐ来いよ」

 

ってより

 

「真っ直ぐしか来ようがない」

 

だもんで、これでいいんだろうけど二人の恋の行方とか「行くべきところへ行ってまいります」と最後の挨拶に「そらそうだろ・・・」としか言葉がでてこない、そんな映画だったね。

 

原作あるし終了しているわけでもないから無難にしかできないんだろうけど。むしろ原作の範疇を飛び出して、やらかしてこそ一回ポッキリの中三の夏じゃねぇのかよ。なんてね。

 

あるわけないよねぇ。西片も高木さんも何の不自由もしてないんだものw


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映画『ゆるキャン△』を観てきたので感想とか(ネタバレなし)

おつかれさまです。

デルタ?! 

青い空が 澄んだ風が たとえ星が 裏切っても 

私たちだけは 絶対裏切らない裏切らない 

別れを超え 涙を超え 続く夢の五重奏は迷いの果てに 

明日を問いかけて 追いかける

いつかこの声が果てるその日まで 歌うよ

 

まぁデルタと言えばワルキューレワルキューレといえば裏切らない。ということで、原作未読。TVアニメ未視聴。そんなんばっかりで恐縮ですが鑑賞してまいりました。映画「ゆるキャン△」は期待を裏切らない出来だったのかっていうね、お話です。

 

え?!△ってΔ(デルタ)じゃないの?!まぁそんなレベルの人間の書く感想ですから多少のことはご容赦頂けましたら幸いでございます、はい。

 

マクロスと間違って鑑賞したとかそこまであたくしの痴呆は進行しておりませんがたまたまね、主要キャラクターが五人だったりとかそんな感じですかね。

引用元https://yurucamp.jp/cinema/

暗い気持ち・暗い愛 

Stand up, ダンスをしたいのは誰?

って、まぁダンスってのは汗だくでがむしゃらに生きる、そんな姿を「ダンス」という言葉で表現しているわけですが、まったくそういうの感じない映画という点では確かにゆるいです。

 

あとね、映画を観終わった後に暗い気持ちになるのは何故なんだろうか。退場するお客さんたちも押し黙っているような。多少なりとも面白い映画だったりすると、お喋りな老若男女諸氏が

 

「あーだったこーだった」

 

言いながら劇場から出ていくもんだと思うんですけども、かなりのレベルで沈黙。昨今の映画館の退場ルールとしては無駄口を叩いてないでさっさと無言退場でいいんだけどねw

 

まぁ内容が微妙だったり(失礼)中身がなかったり(失礼)どうでもいい話わりに上映時間が長かったり(失礼)。そんな映画の時は退場列のお客さんもぐったりとした様子で黙ってヨタヨタ歩いていくことが多いわよね。

 

あ、今回の「ゆるキャン△」がそうだとか言ってないわよ、あくまで一般論。一般論ですよ。鑑賞後、余韻に浸りながら帰りたい時にペチャクチャ感想を話ながら歩いている子がいると

 

「うるせーな、マジで〇すぞ!!」

 

なんて言いたくなる時もあります。なんてね。てぃひ。実際のあたくしはそんな時ひとり途方に暮れる気の弱いピエロなんでどうもすいません。「マジで殺〇ぞ!!」とか口が裂けても言えないです、はい。

 

物語は 

え~となんだっけ?!あぁなんで暗い気持ちになるのかって話だったわね。物語としたらねぇまぁ特に語ることもない感じ(失礼)なんだけどね。いや暗い話なのかって点でよ。

 

物語的には一応、起承転結喜怒哀楽って流れもあるし卒がない。卒がなさすぎるくらい。卒がないっていうのはツッコミどころがないってことではなくて当り障りがないってことね。あたくしは作り話にリアリティを求めてるタイプでもないので

 

「そんなアホな!」

 

云々っていうのは感じない。口を半開きにしたまま宙を見つめコーラ片手に

 

「まぁそうなんだろうな・・・」

 

と反芻する、限りなくどうでもいい内容(かなり失礼)というか。落ち着くべきところに落ち着いているんでまぁ卒がなさすぎるといいますか。言葉の使い方としてはちょっと違う気もいたしますけども、そんな感じです。

 

ストーリーは何処かで盛り上がる、何処からか盛り上がるんだろうなと期待しているうちにシレっと終わってしまう感じです。肩透かしなところがね、あるんじゃないかなと。せっかくの劇場版なんだから激しく激しい情熱もアピールしてほしいもんです。

芝居のせい?!

TVシリーズを観ていないのでなんとも言えない部分もありますが、まあキャラクターの演技、そういう演出なんだろうけど、あまり感情的にならないというか、剥き出しの感情がぶつかるとかそういう雰囲気でもなくて。お上品というかとっても控え目で、そのせいもあるんだろうけどね。

淡々と 

実に淡々と物語は進んでいく。キャラクターの芝居も立ち居振る舞いも淡泊。そして何よりも実に淡々と物語が進んでいく。

 

で、それぞれのキャラクターはその人なりの立ち位置で人生色々的な感じではあるのだけれど、結局のところ誰も本質的には困っていない。切羽詰まっていない。そんなわけで当然暗黒面に堕ちる子もいない。当り障りのない話がダラダラ続いて(失礼)、誰かが損をして、その分、誰かが得をするという

 

「世知辛い世の中」

 

ではないのに

 

「人に感謝」

 

みたいなお説教(失礼)。

リア充どもは爆発しろ!!

別に野島伸司先生的な世界観である必要はまったくない。まったくないんだけども、五人も主要キャラクターがいるのに誰も困ったところを見せない。弱いところを見せない。

 

いつでもどこでも連絡をとることができて離れたところに住んでいるのにすぐに駆けつけることができる、そんなリアルな友達なのに。ネイティブSNS世代というのか自分の良い部分しか見せない。

 

上っ面の上っ面による上っ面の付き合い。泥臭くないんだよね。ヨゴレいや汚れない綺麗で清潔な虫一匹いない場所でキャンプしているような。おまえらのキャンプには泥どころか砂粒ひとつついていねぇんだよってね。

 

まあそんな汚れ芸人の話じゃねえんだよってことなのかな。

 

なんだかものすごく浅いところで彷徨っていや彷徨ってすらいないの。だからエンディングにむかって達成感とか爽快感とか全くの無縁で途中寝ていたわけじゃないのに

 

「あ、終わり?!」

 

って感覚であります。主要キャラクターが五人もいたら集合する時に誰か人〇事故くらい起こせや。そしたら少しはどんよりとした劇場の空気も客の目も醒めるわ。安心安全。徹頭徹尾安心安全。いや~癒されるね(はぁと)。

え~総評 

監督からの骨太のメッセージを受けとりまして鑑賞後はとてつもない暗い気持ちになっていたわけです、はい。

 

 

いや、全然そんなこともないんだけどwゆるキャン△ゆるキャン△たる所以というか、そこに全てを賭けているわけじゃないからね。このほどほど感がねぇいや~癒されるね(はぁと)。

 

ネタバレしませんけど

 

「ミッションコンプリート!」

 

と言いながらポチっとボタン押すようなwそんなラストじゃないから成し遂げたり、やり遂げたりってのがなくて、女子高生が大人になってもキャッキャッウフフしていただけというかね。

 

もう良い歳した大人になったんだから片手間じゃなくて全力でブッ込んでくる彼女たちの姿が観たかった。ギリギリだったりスレスレだったりカツカツだったり。勝手に加速していく人生に全力で抗う、そんな大人になった彼女たちに会いたかった。

 

ハッキリ言うと

 

『定年間近で子供も独り立ちして悠々自適な熟年同窓会』

 

みたいなノリなんだよね、この映画。大人になれば真っ当なだけが人生じゃないはずなんだけど、そこを踏み外してしまった人間には登壇する資格もないなんて健全過ぎるわ。もっと本気で人生の荒波をサヴァイブしていこうぜ!!(何が?!)。

 

って空調の効いた映画館で朝イチからアニメ映画を観ているような、ゆるい大人が言うようなことでもないんで大変恐縮です。

 

あ、食事しているシーンは美味しそうなんで、そこは良いと思いました。

 

劇場版のフィギュアさっさと出せや!いつまでも子供のままじゃいられないんやで!!

劇場版「からかい上手の高木さん」を観てきたので感想とか(ネタバレなし)2回目

おつかれさまです。

前回から一か月 

何をしていたか全く記憶にないんです、はい。ただただ暑かった。なんでしょう、何もない日常を淡々と繰り返していたんではないかなあと。ダメだろ、それ。

 

で、また同じ映画観に行ったの?!って言われちゃいそうですけども、まぁ内容とか基本的に憶えていないからね。正確にはすぐ忘れちゃうといいますか。歳はとりたくないね。でも2回くらいはふつうに鑑賞できますよ(来場者特典目当てじゃないよ、念の為)。

 

ランダム特典目当ての方とか一日に5回回しくらいするじゃない?!そういう熱量はすごいなって思います、はい。よっぽど好きじゃないと連続鑑賞とかできないわよね。

 

今作は何かギミックがあるとかとんでもない映像体験とかそいういうのとも無縁の世界だからリピートってわりと苦行な部類(失礼!)で、だから作り手側としたら4週連続で週替わりのEDを用意したりと苦労いや工夫をなさっているご様子。

 

で、そういうのに釣られて仕方なく?リピートしてみると1回目を観た時とはまた違う感想が出てきたりするもんで、ブログとしては書かないですけども2回以上観ている映画もあります。

 

最近だと「犬王」もブログ書いたあとにもう一回観に行きましたね。で、やっぱり初回とは全然違う印象になりました。映画館とか座席の位置によっても見えるものが違ってきたりしますしね。

 

というか高木さんの話しろよって?!まぁそうなんだけどwあまりにも平和ボケした世界だから(失礼)そんなに語ることも無かったりです、はい。

 

白状すると俺は嫉妬していた 

そう。白状すると俺は西片に、そして高木さんに嫉妬していた。ニヤキュン(公式)™なんて話じゃなくて、映画館の床で完全にのたうち回っていた。ふたりの

 

「終わらない日常」

 

が心底羨ましかったんだ。だからふたりの姿を見る時は悔しさに負けないようにいつも歯を食いしばっていた。ポップコーンを口いっぱいに詰め込んで叫び出しそうになるのを必死に堪えていた。もちろんドリンクなんて注文しないから、それはまさに乾いた砂を噛むような感触だ。だが悔しさに圧し潰されそうな自分を鼓舞するにはそれくらいでちょうどいい。俺にはあり得ない

 

「終わらない日常」

 

が妬ましくて妬ましくて気が狂いそうだったんだ。

 

劇場版では 

西片と高木さんのふたりが、いや、あの世界の住人がみな

 

「一回きりの、そして中学生最後の夏休み」

 

を意識し始める。そしてそこに何か特別な意味を見つけ出そうとする。やめてくれ。あぁ本当にやめてくれ。俺が何も見つけられず途方にくれることすらできなかった、何もない、あの夏。おまえらだけかけがえのないものを手に入れようとするんじゃねぇ。

 

俺がこの作品に憧れていたのは通りすぎてしまった過去へのノスタルジーなんかではなく、永遠に終わることのない、神の領域。常世の住人に対しての想いなんだ。そこは何も変わらない、何も足さない何も引かない時の止まった世界のはずなんだ。

 

なんでおまえらまで現実の世界に戻ろうとするんだ。勝手に目を覚まそうとしているんじゃねぇ。時計の針を動かそうとするな。いやスクリーンのこちら側を現実世界に戻そうとするなよ。竜宮城の住人に未来とか関係ないんだよ。おまえたちは今、この現在、この瞬間を繰り返していればいいんだよ。

 

って「からかい上手の高木さん」を観ながら 

まぁそんな風に考えながら、この作品を観ている人はあんまりいないというかまぁいないだろうけどもw俺がこの劇場版にあった違和感ってのはここのところなんだよね。

 

「終わらない日常」

 

そこには過去も未来もなくて、只管、ただひたすらに現在の関係しかないと思っていたのに、「時の流れ」に決着をつけようとする意思。これがね、前にも後ろにも行かなくていい、思い出すら過去の記憶という「今の出来事」である西片と高木さんが、流されてきただけだった「時の流れ」になにかしらのケリを付けようとするのが大変に居心地悪いというかw

 

ふたりに大人になんてなってほしいなんてこれっぽっちも思っていなかったりするのです、はい。そして大人になりきれない俺をここに置いていくんじゃないっていうね、そんな寂しさも正直あります。

え、そんな映画なの?! 

あ、そんなヘビーな話なのって言われたら全然違うんですけどもwまぁ原作未読の俺が西片と高木さんの世界線にそんなに強烈な思い入れがあったのかよ?!と言われれば答えは

 

「ノー」

 

だし、ポップコーンを口に無理矢理詰め込んで嗚咽をこらえるような映画かよ?!と言われればやはり答えは

 

「ノー」

 

なんだよね。ほとんどのオーディエンスにとってはむせび泣くような話ではなくて、幸せになる西片と高木さんに拍手を送る

 

「いい最終回だったな~」

 

的な感じだと思うんだけどね。まぁ言ってみたら「ロマンスの神様、どうもありがとう」的なw

え~総評 

まぁたまにはこんな感想もあっていいと思うんだけどね。なんだろうな。動き出した時計の針というか西片と高木さんが遠くにいってしまったような気がして寂しくはあるね。しかしながら

 

「ふたりとも戻って来いよ!!」

 

とは全然思わないんだけどw置いて行かれた感は正直あります。

 

映画「五等分の花嫁」のラストを観た時は、心の底から風太郎と四葉に拍手を送りたいっていう気持ちでいっぱいだったんだけど、なんで西片と高木さんのことになると素直に喜べないwというか。

 

俺は本気で高木さんのことが好きだったのかもしれない。え?!そっち?!

まぁそのあたりのことは次回鑑賞時の感想の時にでも。

 

ってまだ観るのかよw

 

 

over driveって言ったらm.o.v.e一択だろ高木さん!!

劇場版「からかい上手の高木さん」を観てきたので感想とか(ネタバレなし)

おつかれさまです。

例によって 

原作未読。TVアニメシリーズは1期をとばしとばしの鑑賞。そんな不真面目なスタンスでの感想で真面目なヲタの方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。


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近年〇〇さん系の話は巷に溢れておりますが、あたくしのなかでは高木さんはそのなかでも代表格。いや内容は良く知らないけど知名度だけで代表格。そんなイメージ。正座して

 

「作品のメッセージが~」

 

なんて唱える作品じゃないないから良いよね(何が?!)。堅苦しい話は抜き抜き。疲れている人に観てほしい映画ではあるんだけど、本当に疲れている人はこういうの虚無感しかないだろうからね、難しいよ。そういう意味で精神的な健康度合いを試される映画でもあります。

で、昔は

まぁあたくしの若いころは

 

「男女七歳にして席を同じゅうせず」

 

ってノリだったからね、高木さんと西片の関係自体正直ピンとこない(嘘)™。まぁそれは冗談だけれども、何がピンとこないかっていうと、これはもう時代だから仕方のないことなんですけども今の若い子、高木さんと西片もいつでも簡単にピンポイントで連絡とれるでしょ。あんな時間が止まっているみたいな街でもね。

 

この作品世界では駅の伝言板に「XYZ」って書くみたいな切羽詰まった感じってないじゃない?そりゃダラダラしますよと。まぁそんな

 

「あの頃は~」

 

と古い日記を語る初老に用はねぇ!ってことなんだろうね。悲しいけどこれ現実なのよね。

ふたりの恋は 

なんですか世間では恋はスリル、ショック、サスペンスなわけですが(いつの話だよ)、そういうのが全く似合わないふたり。それが高木さんと西片。

 

世が世なら

 

「高木さん」「西片」

 

ではなくて

 

「高木」「西片くん」

 

になっていたんだろうけど、そうならなかったところ。それこそがこの作品の成功のポイントというかね。肝だよ肝。「キモっ!」じゃないぞ。肝だよ肝。あたくしとしては勝手に中学生日記版女性上位時代と解釈しながら観ていました。

ガンダーラかよ。。。 

まぁこの作品世界の舞台となる小豆島にはお邪魔したことがないのでアレなんですが、全くもってして 

 

その国の名はガンダーラ 

何処かにあるユートピア 

どうしたら行けるのだろう 

教えて欲しい 

 

っていうゴダイゴの名曲「ガンダーラ」の歌詞まんまというかね。あたくしのような草臥れた大人にはなかなかキビシイ映画だったわ。。。

ひとつの答え 

中学3年生。中学生最後の夏休みが強調されているけれど、まぁいい歳した大人からするとそこから先の方が長いことを知っているというか知ってしまったから、知りたくなくても知らされてしまったからwその刹那に賭けるみたいな気持ちも

 

「スローすぎて欠伸がでるぜ」

 

的な印象になっちゃう。まぁこの作品自体が辛酸嘗太郎的な毎日を送る枯れた初老の為のガンダーラではなくて甘酸嘗太郎の甘酸嘗太郎による甘酸嘗太郎ためのニヤキュン(公式)ストーリーなんだよね。

 

で、そこがギャルゲーと違って健全なる精神は健全なる身体に宿るといいますか不純なものがなくて保護者会的にもオールオッケー!ってところなんだろうね。

で、そんなふたりの夏物語 

君にささやく高木さんと西片、ふたりの夏物語。もうねまさに

 

「JUST ONLY YOU」

 

ですよ。で、それはいいんだけど今までのふたりを見守ってきたわけでもなんでもないからwすでにふたりの関係ができあがっちゃっているようにしか見えない。

 

まぁこのあたりもジェネレーションギャップといいますか村下孝蔵先生の「初恋」を聴くと今でも涙ぐんでしまいますが、高木さんと西片の夏物語はジメっとしたところがないからね。

 

ニヤキュン選手権が浅いとか深いとかそういう話じゃないんだけどふたりを取り巻く環境、級友や周囲の大人、全てが恵まれた世界線でのお話だからね。なんだろうな、

 

「この時代の荒波をふたりでサヴァイヴしていこうぜ!」

 

みたいなの期待している人は端からお呼びじゃない。銀河鉄道999メーテルと鉄郎よろしく

 

「高木さーんっ!!」「西片・・・」

 

なんてお涙頂戴絶叫シーンもないしね。

 

「どうすんだ、これ」

 

的なラストではあったわね。結論から申し上げますと

 

「どうしようもない」

 

じゃなくて

 

「どうもしようがない」

 

いやそれどう違うんだって話ですけどネガとポジみたいな。例えたら高木さんと西片から結婚式の招待状が届いたら祝福はするけど式には欠席みたな(全然わからん)。

 

人によっては甘酸っぱいというよりたんに酸っぱいものが込み上げてきてしまうかもしれない。まぁ確かにニヤキュンで映画館の床にゴロゴロしながら身悶えるような瞬間もなくはないけれど、あたくし的には

 

「ちょっと横になるわ・・・」

 

の方が近いかな。そんなに高木さんのこと好きだったわけじゃないけどねw

え~総評 

なんですか今回もちょっとルサンチマン色マシマシの感想になってしまいましたが、映画自体は全然悪くないですよ。まぁちょっと完結編ぽくもある。

 

ただ誰にでもおススメするかっていうとそれはないです。ある程度健全な生活を送っている方じゃないと、このユーモアセンスは許容できないだろうと思います。シリーズ化している作品に今更だけどね。

 

世界は善意に溢れている、そんな映画でした。汚いものが綺麗に見えてくるとかそういう映画ではないです、はい。

 

関係ないけど 

クラスで集合写真を撮るシーンがあるんですけども、その時の高木さんと西片の文字通りの立ち位置ね。あたくし的にはなんというかそこに唯一のリアリティを感じたというか。ちょっと安心したというかw

 

この映画は基本的に高木さんと西片、

 

「ふたりのために世界はあるの」

 

というのが大前提なんだけど、このシーンだけは俯瞰の視点というかね。ある意味では作品唯一の良心と言えるかもw


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高木さんのエンディングはこの曲カバーしてほしいです!

 

映画『ALIVE HOON(アライブフーン)』を観てきたので感想とか(ネタバレなし)

おつかれさまです。

まぁなんですか 

今回も実写映画なので感想というか雑談です。ネタバレなしというか映画の内容は予告編を観ていただいたらね、まぁだいたいわかるくらいの感じです、はい。


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いや全然わからねぇ。。。

だからといって 

しかしだからといって予告編で十分ってことはなくて。いや物語としたらわりと十分なんですけどもwこの映画の肝はやはり実車のドリフトシーンだからね。こればっかりは予告編だけじゃ物足りない。全然物足りない。やっぱり劇場のスクリーンで楽しんでほしいです。迫力が違います。

 

予告編じゃなくて本編を観たらきっとドリフトしたくなると思います。あ、実車じゃなくてeスポーツの方ね。実車だと非常に危ないからね。くれぐれも実車じゃなくてeスポーツの方でお願いしますね。

物語は 

まぁそんなわけで、ネタバレしませんけども、そんな危険な実車の世界に主人公が飛び込んでいくことになるんですが、話自体はトンデモながらとんとん拍子にテンポよく進んでいくので鑑賞中も鑑賞後も「おいおい!」っていうツッコミを入れる気にはならないんです。

 

ドリフトシーンとドラマシーンのバランスも良くて

 

「俺もドリフトできるんじゃね(eスポーツで)」

 

って気になる、気がしてくる。これ大事。やっぱりね 映画を観ている時に

 

「これは映画だからな!」

 

って思わせてしまうような作品はダメ。ダメって言ったら言葉が過ぎますけども作品世界に全然引き込んでいないってことだからね。その点、この『ALIVE HOON(アライブフーン)』は安心しておススメできますよ。観ている人に

 

「設定が~」

 

とか

 

「ルールが~」

 

とか考える隙を与えちゃダメなんです。ズバリ

 

「細けぇことはいいんだよ!」

 

まぁ100歩譲って映画館からの帰り道にそんな風に思わせることができたなら映画としては大成功。作り話にリアリティを求めるのはいいんだけどいちばん大事なところはそこじゃなくて

 

「俺もドリフトできるんじゃね(eスポーツで)」

 

と思わせることでしょ(何が?!)。

リアリティの話 

ドリフトシーンはすごく説得力があってとってもカッコいいんです。ただストーリーのリアリティっていう意味では物語がサクサク進んでいくせいもあって気にならないけど実際は

 

「???」

 

な部分もあるんだよね。映画館から拙宅に辿り着いてトップバリュベストプライスヌードル「しょうゆ」にお湯を入れる。待つこと3分。その3分の間に思い返してみると

 

「???」

 

って程度の話なんだけどね。作り手側の仕事のひとつは

 

「如何にお客さんを騙すか」

 

であるわけで客は客でお金を払って騙されに映画館に行くわけです。絵空事と承知の上で観ている人を作品の力でどこまで騙せるか。嘘だってわかっているんだからせめて鑑賞中はそのことを思い出させないでくれよって話ね。

 

鑑賞後に

 

「そういえば。。。」

 

って思い返すレベルならうまいこと騙してくれたなっていうところです、はい。良い映画ってだいたいそうでしょ。

 

「よくよく考えたら。。。」

 

って後で思うもの。鑑賞中に

 

「そんなわっきゃない(Z)

 

と考えさせないのが良い作品で、そういう点ではやっぱりこの『ALIVE HOON(アライブフーン)』は良くできていると思います。

音楽について 

別に今作の音楽、劇中曲等が悪いって話じゃないのよ。ただね、あたくしの好みもありますけどこの映像だったら音楽は m.o.v.e じゃねーかな、と。ほんとうに個人的な趣味ですけどもw

 

え?!それ同じドリフトでも「頭文字D」だろって話もありますけどw良いものは良いからね。せっかくなんで m.o.v.e の楽曲を使ってほしかったなというのはあります。今聴いてもカッコいいわよ、ほんと。公道最速を目指したくなるしね。

 

いやこの映画は公道じゃなくてサーキット、レース場でのバトルだしプロのチームなんで安心してください(何が?!)。

え~総評 

難癖つけようにもつける場面がないというか本当にね、サクッと観る分には良い映画ですよ。汗と涙と感動っていうにはクドさも熱量も足りないんだけどw別に

 

「感動巨編でなくてもいいじゃない!!」

 

と思わせるくらいに画力があるし、うまいこと観客をスクリーンの向こう側に連れて行ってくれる、そんな作品だったわね。まぁ押しつけがましさは全然ないんでそこが物足りないって人はいるかもしれないわね。

劇場アニメーション『犬王』を観てきたので感想とか(ネタバレなし)

おつかれさまです。

これは

令和最高傑作爆誕ですよ。とか言うと「俺、ちょっと違うんで(何が?!)」的な風を吹かすことができそうな、そんな映画かなと。

白状すると 

一瞬。本当に一瞬ですが鑑賞中に眠ってしまいました。寝るのにちょうどいい!って感じの映画でもないし何なんだろうなって思います。今回は上映中にしれっと寝てしまう、そんなダメ人間の感想(ネタバレなし)です、はい。

 

途中で眠ってしまう「狂騒」のミュージカル・アニメーションって何だよ?って考えることが今回は真面目に?感想を語ることになるのかなと。


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これに尽きる 

いきなりこれに尽きるとか言い切っちゃいますけど、この映画

 

「絵面が汚い」

 

これに尽きます。個人の好みとかもあるとは思いますけど世界はもう少し美しいのではないのかな、と。

 

女子高生が不思議な力で奇跡を起こして世界が変わっちゃうみたいなね。そんなのこの「犬王」では誰も期待していないし、それでいいはずなんだけども。それにしても

 

「絵面が汚い」

 

これに尽きます。もうちょっとキラキラしていても良いと思う。「画が汚い」のではなくて「絵面が汚い」。つまりは演出、意図したもの。だけどそれ故に好みがハッキリとわかれるといいますか。「絵面の汚さ」が押しつけがましいといったら言い過ぎかしらん。ギラギラしているっていうのとも違うんだよね。

 

予告編を観た時はそんなに感じなかったんですけども、実際本編を鑑賞してみますと

 

「世界はこうも汚いものなのか」

 

という。悪意が渦巻いているとかね、不穏な空気が漂っているってことじゃなくて単純に「絵面が汚い」。

 

当時の群衆、街並みを「総天然色」で再現するとこうだろう的なことなのかなぁ。それにしても清潔感がなさすぎる。おっさんが不可思議な演目で大衆を熱狂させることがこんなに小汚いとは思いませんでしたw。やる方も見る方もルンペンの集まりというか。

見た目はともかく中身は 

ネタバレになるのであんまり書けないんですけども、まとめたら正味30分ですむ話を100分ちかくやっているんだから間延び中弛み上等といいますか。

 

ミュージカルってのはそういうものかもしれないけれど、そこを飽きさせず退屈させないのが音楽の力だと思うんだよね。

 

「犬王」に関しては劇中のミュージカルシーン、ライブパフォーマンスが非常に退屈に感じられる。スクリーンの向こう側だけで勝手に盛り上がっているんじゃねぇと言いたくなる。

 

とくに友魚のパフォーマンスは退屈。当時の人々にとっては前衛的、斬新な音のパフォーマンスだったとしても今現在のあたくしたちにとってはスタンダードのひとつになってしまっているわけだから、それが特別なものとして響いてくるかというとちょっと難しいわね。

 

で、アニメだからどんなパフォーマンスも描くことができるわけじゃない?!なのにインディーズバンドの路上ライブ、いや実際そうなんだけどwそのレベルのパフォーマンス、そしてありきたりなカメラワークをスクリーンで観させられてもねっていう。

 

まぁ生まれながらにして特別な存在だった犬王に対して友魚は所詮ただの人というか同じ障碍者でもセンスの違い、才能の有無の対比としてっていうなら退屈なライブもわからんでもないって感じなのかな。

この映画は 

内容云々以前にスタッフクレジットが好きな真面目なアニヲタが好きそうな映画といいいますか。

 

「監督〇〇、脚本△△、キャラクター✕✕、音楽☆☆」

 

もうこういうのですよ。名義先行。アンテナをビンビンに伸ばしている先輩諸兄からすると

 

「大切なことなので」

 

って感じなんでしょうけども、あたくしみたいなたまたま通りすがりの観客からするとどうでもいい話(失礼!)で誰が作ったかなんてあんまり気にしてないわよね。

 

でも公式サイトのトップにそれがきてるあたりにブランド志向といいますか

 

「俺はわかっている感」

 

を大切にしている方に届けたい、届いてくれたら「それでいいですよ」って感じがプンプンしているのがね。。。

で、音楽 

ミュージカルなんてキャッチコピーだから当然ハードル上げてしまっているわけですが印象としたらね、始終騒いでいるだけみたいな印象。楽曲はもっとバリエーションに富んでいてもいいような。熱量は感じるんだけど、わりと退屈(失礼!)。

 

琵琶だけでしんみりと聴かせる歌があってもよかったのにね。しかも20分くらい独唱で。え?!そっちの方が途中で飽きるって?!いやそれこそが音楽の力を試されているんじゃないかしらね。

 

変なプログレかぶれのロックよりのポップスとかで絵面も汚いとか流石に

 

「見届けようぜ」

 

と言われても見届ける気にはならない。犬王と友魚の「生き様がロック」なのにかけてサウンドもロックよりにしてるのかしらん。でも言うほど破天荒でもなくてね。。。

で、家帰って 

拙宅に帰宅後サブスクで配信しているサウンドトラックを聴いてみたら、これが案外良いんですよw映画館で観る(聴く)より良い。これは寧ろ画がないほうが良いまであります。

 

まぁ演者の方も本職琵琶法師じゃないんだから、よく考えるとロックがやりたかったのか、それしか選択肢がなかったのかって話だよね。

 

そうじゃなくて客がついてこれるかこれないかで「音」を選んでいたんなら馬鹿にし過ぎというか、そりゃ作り手の名前をいちばん最初に持ってくるわって感じ。

え~総評

「誰が作ったか」じゃなくて「何を作ったか」という意味では「???」な作品。「なんか色々難しいことやっているんだろうな」ってのは伝わってくるんだけどアニメーション作品としてガツンと来るものがあるのかといえばやはり絵面の汚さが第一だったかな(失礼!)。

 

でも作品についてブツブツ言いたくなるからw何かしら心に残るものを見せてはいるんだろうね。あとは劇中の群衆の熱狂ぶりとスクリーンのこちら側との温度差がね。気になるかな。

 

物語としては

 

「いいから話を先に進めろよ」

 

っていうのもあったね。感情表現として感極まってミュージカル的に突然歌いだしたりするのではなくて、職業としてのパフォーマンス、公演なので興味ないミュージシャンのMV垂れ流しを延々と観させられているようなと言ったらあんまりかしらん。

 

まぁこの映画を観て

 

「明日からまた頑張るぞ!」

 

ってな気分にもならないし。1900円払って腕組みしながら

 

「う~ん」

 

って首を傾げたい時には良いと思うんだけどね。こういうハイブロウなユーモアセンスはちょっと理解しかねますね、はい。まぁ落ち着くところとしては好みの問題になっちゃいます。

色々書きましたけど 

「この映画を観て損した、他の作品を観れば良かった」

 

とかそういうのはないよ。時間とお金が許せば「もう1回」もありです。どんな映画でも2回目観ると印象変わるしね。ただスカッとした気分になるwとかそういうんじゃないからね。

 

 

たぶん原作とはかなりノリが違うんだと思います。。。


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