おつかれさまです。
聴くまで
収録楽曲を見たらシングル多め、15曲中7曲がシングル曲ということで
ちょっととっちらかった印象なのかなと思っていました。先行シングルの「ギューされたい~」「純情エビデンス」はまぁわかりますけども、それにしても7曲ってのは多いよね。どうせなら先行シングル以外の5曲は初回盤のおまけディスクでの収録にした方がいいんじゃないのかしらんって感じでしたね。
で、あとはタイトル。こういう大上段に構えてるタイトルは
「これがJ-POP」
というよりも
「現状のJ-POPに対するアンチテーゼ」
っていう意味なんだろうなと。
聴いてみたら
まぁ実際に聴く前は色々思っていたんですけども、これが実際に聴いてみるとアルバムとしては意外と(失礼!)綺麗にまとまっているっていうのかな。とっちらかった印象はなかったです。ほんとにシングル曲連続でもあんまり違和感がない。
でもね収録時間が60分超えているんであたくし的にはリピートするのが大変というか1回通して聴くとお腹一杯になっちゃう。
映画なんかもそうなんだけどちょっと短めで物足りないくらいがリピートするにはちょうどいいんだよね。
今回も?
サウンド的にはEDMでいいのかな今回も。
「モーニング娘。はこれで行きますよ」
っていう旗印というのかな、そういうのはあった方がわかりやすいので、記号としてEDMは良いと思う。ただ音としては、ぶっちゃけ意外性っていうのはもうない(失礼!)。なのでそろそろ食傷気味でもあったりします。
制作費的なこととかもあるのかもしれないけれどEDM推しでいくなら先行シングル2曲とアルバム曲のオリジナルカラオケ、インストを別ディスクで付けるとか、拘ってる姿勢ってのがあると嬉しいわね。
あとは逆に先行シングル2曲で「またEDMか」と思わせておいてアルバムでは生音に差し替えるとかね、サプライズ的なことがそろそろあってもいい年頃。
誰が歌っているか
あたくしはその部分にはあんまり興味がないというか。あくまでリリース時のモーニング娘。というグループをパッケージにしたものだと思うので。
その楽曲がライブで歌われる時に、レコーディング時のメンバーが在籍しているとも限らんしね。ハロプロの場合、やらかしていきなり卒業とかよくあるしね(失礼!)。
あとは
単純にキラキラ感が足りないというのかな。あたくしのいうキラキラ感というのは一時よく言われていた多幸感ではなくて、
「休日の朝、目が覚めてカーテンを開けた時に眼に映る空の青さ」
っていうのかしらね。そういうのがなくてどうもアルバムのイメージ、印象が
「仕事終わり、遅くなった帰宅時間。駅からの帰り道。誰もいない部屋」
っていう感じなのよね。まぁ「J-POP=時代の流行歌」とすれば時代の閉塞感なんてちょっとオーバーだけど急いで帰ったところで明かりの灯っていない部屋が待っているだけみたいなね、そういう空気を詰め込んだって言われたら信じちゃうような雰囲気。
まぁそれが悪いのかっていうとそうでもなくて。ただちょっと空気が重いかもしれない。
まとめると
一言でまとめると
「悪くない」
これに尽きる。尽きます。別の言い方すると
「なんか足りないんだよね(失礼!)」
になっちゃうんだけど。作り手としては
「あちらでもなくそちらでもなくこちらでしょ!」
っていう落としどころ、着地点なんだろうけども受け取る側として、それが面白いかどうかっていうのはまったく別の話だったりしますよね。まぁそんな感じでございます、はい。
しつこいようだけど全然「悪くない」んですよ、新アルバム。
人数多過ぎ、かといって誰か卒業してほしいわけでもないのよね。