良い話だなぁ。
良い話なのだなぁ。
良い話以外の何でもないのだなぁ。
確かに物語としたら「良い話」なんだけども、なんかしっくりこないのよねぇ。それ、この映画の「良い話」ってのが結局、会社で安物のウイスキーをペットボトルにぶっこんで
「烏龍茶です!!」
って言い張るみたいなさ、そういうことだと思うんですよ(何が?!)
おつかれさまです。
久しぶりに映画の感想を書いたものの、いきなり難癖みたいな感じで申し訳ございませんです、はい。
これはね
ふだんあんまり洋モノ、あちゃら系?のアニメは観ないのは、なんだろうな。制服姿の女子高生が不思議な力で世界を救わないからかなw
いや、キャラクターデザインが好みではないというのもありますけど、あちゃら系?を鑑賞しても初っ端に出てくる感想としては
「CGすごい!」
的な言葉しかないんですよね。もちろん全部が全部じゃない、ないけども、まぁそそられない。そんなもんでアニメ映画は好きなあたくしですが、ふだんはあちゃら系?作品はあんまり鑑賞していないです、はい。
まぁ観たら観たで内容的には「あ〜」とか「う〜」とかね、あれこれ思うところはあるんだけども客席が明るくなって、第一声、何か感想を述べるとしたらやっぱり
「CGすごい!」
的な言葉しかないというwそんな程度の人間の感想なんで、今回も語ることはとくにないです。以上(何が?!)。
とりあえず長い
退屈ではないんだけれど、そして時間的には2時間程度なので当たり障りないんだけれど、ちょっとね、長く感じます。
え?!それ退屈なんじゃないの?!
う〜んw
いや、まずね
長いというか前情報として全然知らなかったんだけれどもショートムービー、よくわからない(失礼)短編がマイ・エレメントの前に上映されるんです。CGのデモってわけでもないしマイ・エレメント前日譚ってわけでもないし。どうすんだ、これっていうね。
つまるところマイ・エレメント本編とどういう関係かまったくわからないこの短編。これがまたいわゆる異国のユーモアセンス全開なんで、正直笑えない。
「ここ笑うところなんだろうな」
ってのは、わかるけども別の言い方すると
「ここで笑ってください」
ってテロップが出ている感じと申しましょうか。ほんとうにね、会場というか客席というか事前に温めておく役割なのかしらんけど、いったい全体なんで本編の前にこの作品が上映されるのかよくわからない。
内容的には笑いのあとでちょっとホロッとするような構成なんだけれども、いかんせんユーモアセンスの違いといいますか
「こういうの観に来たんじゃねえんだけどな」
っていう。あとキッズのみなさん、劇場に足を運んだ子供たちにはこの短編の話、物語自体がよくわからないと思う。滑稽さとそれ故の哀愁とか「マイ・エレメント」を楽しみに劇場にやってきた、夏休み真っ只中のキッズのみなさんにはまったく別次元の話で
「なんのこっちゃ」
だろうしね。しかもキャラクターも可愛くないときてる(失礼)。こんなのくたばり損ないが
「結局、人は変われない」
とか
「どこまで行っても自分は自分」
と苦笑いするしかないだろうと。これじゃ本編上映前から息苦しい限りでございますよ。いったい何が目的なんだ、これってね。
さて、と
さて、そろそろ本編の感想に参りましょう。まずね、何はともあれ
「CGすごい!」
以上。まずねって言っといて以上で即終わりってのもないんだけれども、他に訴えてくるものがないといいますかw
う〜ん、見た目、観た通りといいますか初めから終わりまで一本道でなんの捻りもない(失礼)なのね。ストーリー展開が、ど直球どストレートで
「あぁ!!そうだろうな!!」
って言うしかない。この
「そうだろうな!!」
ってのは説得力があるとか感心するとかそういうのじゃなくて悪い意味で
「裏切らない」
まあ良く言えば完全完璧な予定調和。物語の要素ってのが、ベタというかど定番どスタンダード、劇中問題が起きるが落ち着くべきところに落ち着いていくだけなのでまぁ
作品のガワ=CG
が好きなら楽しいのかもしれないけれど、中身があるかないかで言ったらほとんどないような(わりと失礼)。
いやもちろんストーリー、骨太の物語(?!)はあるんですよ。でもそれはパッチワークといいますか単にそれぞれの要素をつないだだけ(わりと失礼)っていうのかな。
きれいにまとまっているんだけどね。さんざん聞き飽きた手垢まみれの物語をピカピカヌルヌルのCGでメッキ加工処理してみました、じゃないけどさw印象としたらそんな感じで。
こういうの、もういいんだよ(わりと失礼)といいますか、終始食傷気味なエピソードしか出てこないのは、まぁ意味不明な擁護をすれば、ビジュアル的にアバンギャルドな方向に行ったからせめてストーリーは安全安心安定の超絶コンサバ方面に舵をきったとか、ね。
「ChatGPTが作成したんじゃねーのか?!」
ってなくらい、どっかで聞いたような話がどっかで聞いたような展開をしてどっかで聞いたようなオチで一件落着的な。なんの捻りもクソもない話が一本調子で続いていく。
もしかしたら100歩譲って(何が?!)夏休み真っ只中のキッズ、学生のみなさんからしたらグッとくるような、もしかしたら100歩譲って夏休み真っ只中のキッズ、学生のみなさん(しつこい)を子に持つ親御さんからしたらグッとくるような、そんな映画だったりするのかなぁ。
いや本当にChatGPTがどこかから拾ってきたエピソード、通称まだ食べられる生ゴミ(わりと失礼)にきらびやかなCGをまぶして
「美味しく召し上がれますように!」
って無理あんだろ!とかなんとかナマ言ってすいません、てぃひ。
毎日、非常≒非情階段を登ったり降りたりさせられてる身からすると(何が?!)いい歳して、いや、いい歳だからかな。劇中の
「どこにでもある、ありきたりな、それでいて人生で大切なこと」
が刺さってこない。ほんとにね、いちばんダメなのは、この映画じゃなくて
あたくしの人生の要素=マイ・エレメント
なのかしらん、なんてよしなしごとをそこはかとなくなんちゃらしながら帰りに寄ったイオンさんで半額になった「牛ステーキ&ガーリックライス」を購入。
人生で大切なこととは?!
10%値引き→20%値引き→30%値引き→半額って流れだと思うんですけども、半額で入手できるかどうか。そこはやっぱりね、不確定なところがあって毎日がダメな方向での勝負だったりするわけですよ。
で、そういうことがこの映画からは感じられないのね。劇中、諸問題発生するけれど言うほど困ってないっていうか、
「これ逃したら今晩、飯抜きだわ」
みたいなヒリヒリした感触(何が?!)はない。絵面と同じく綺麗事。物事が転がる方向がポジティブしかない。いつでもどこからでもこの窮地から抜け出せます。作り話に何を期待しているんだって話もありますけども。
「そんな主人公に誰が感情移入するの?」
っていうかね。
ゴキブリホイホイ™と同じで一度ハマってしまうと、そこからなかなか抜け出せないでしょ人生って。そこに飛び込んだのは自分自身なんだけどさ、わかってたら誰も災禍に飛び込まないわけで。いやそこまで気が滅入るような映画じゃなくていいんだけどw
持ち前のがむしゃらさで前向きに無茶してどんなピンチも切り抜けちゃいますとかね。いくら夏休みでもほどほどにしておかないと。火傷しない冒険とかないから。
え〜と何の話でしたっけ?!
え〜総評
「エンバー、おまえもか」
っていうかね。あんまりネタバレになるので書けないんですけども所詮あちら側の人間(じゃないけど)なんだよね。
いや、もちろん作り話、スクリーンの向こう側の世界の話に云々しても仕方ないわけですが「窮地」から抜け出すのに「才能」を発揮しちゃうと結局のところ、そこは「努力」じゃなくて持てる者と持たざる者の差になってしまって。
はじめから「存在しないもの」は「開花」のしようがないわけですよ。種がないんだから花が咲くわけがない。
才能があって認めてくれる人がいて、見送ってくれる人がいて、待っていてくれる人がいる。そんな話じゃ
「CGすごい!」
しか言葉が出てこなくても仕方ない、なんてね。てぃひ。今回は
「作り話にしても、もうちょっと何かあるんじゃないの?!」
ってところかしらね(何が?!)。