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TVアニメ「多田君は恋をしない」全話一気に観た感想とか


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おつかれさまです。

なんでこれ受けなかったの?! 

 

いや、ほんとこれほとんどスルー案件といいますか誰も観てなかったでしょwそんなことないかのかしら。でも本当に不思議なくらい話題にならなかったわよね。昨今ラノベやコミックといった原作ものじゃないとやっぱりむずかしいのかしらねぇ。

 

画も物語もとっても綺麗だったしオープニング曲とエンディング曲も秀逸。ラルセンブルク国のプリンセス、テレサワーグナーと銀座にある多田珈琲店の生まれで将来父親の跡を継ぎプロカメラマンを目指す、多田光良君の物語。番組キャッチフレーズは「この恋を、一生忘れない」。

 

だからダメなんだろ?! 

 

いやまぁ率直な感想なんですよ、それが。舞台はね、銀河大学付属恋ノ星高校写真部のメンバーを中心に語られていくわけですよ。いやもうねぇ絵に描いたような、いや実際のところ絵なんですけども、この恋物語が綺麗すぎるのね、いうてみたら銀座の恋の物語ですよ。東京でひとつ、銀座でひとつ、若い二人が命をかけたって話ですよ。

 

ってこの災いの渦、メイルストロームである令和の時代にそんな綺麗事が許されるわけないのよw(本放送は2018年4月から6月、令和ではございませんです)この学校名を聞いた途端に眩暈がしたわよ。いくらなんでも乙女チックすぎ。いや平成最後の年だからこそ、ここまでの綺麗事にチャレンジングしたというべきなのかしらん。

不幸大好き?! 

 

異世界ものじゃないからほんとうにメロドラマなのかしらと思いきやそうでもなく当たり障りがなさすぎるぅ。。。

 

いちおうメロドラマ要素として主人公、多田君のご両親は飛行機事故で亡くなっているんだけどトラウマというか過去の恩讐はこれだけ。もちろん狙われたとかではなく本当に「事故」。多田君は達観してどこか年齢の割に醒めたところのある子だけど、両親を失ったことで祖父の喫茶店を手伝ったり幼い妹の面倒をみたりといった生活の中から身に付いた、良い意味での身の振り方で「事故」そのものが彼にネガティブな陰影を落とし込んでいるといった感じではないのよね。

 

所属する写真部には銀座老舗料亭の跡取り息子である親友の伊集院薫、ドルヲタながら秀才である部長杉本一、多田君を兄のように慕う弟分山下研太郎。杉本が憧れるアイドルHINAの本当の姿、長谷川日向子。そして外国からの留学生である、プリンセス テレサワーグナーと侍従アレクサンドラ・マグリット。家に帰ればシスコン魂を刺激しない、ほど良い距離感でおせっかいな妹ゆいと仔猫の頃から飼っているニャンコビッグ。

 

多田君の世界。その世界には「悪意」がまったく存在しない。自然な流れに身を任せ毎日を生きる多田君は「恋」ならぬ「故意」をしない。チコちゃん的には「ボサッと生きて」いてもまったく問題ない。そんな綺麗なとても美しい善意に満ち溢れた世界。

「故意」をしない多田君が「恋」のための「行為」をする 

 

テレサは留学の途中、突然帰国してしまう。それは近くなりすぎた多田君との心の距離をとるため。割り切れない思いを抱えながら、ありのままを受け入れようとする多田君。だがその一方で納得できないという気持ちを抑えることができず「受け入れること」ではなく「抗うこと」を選択しテレサを追ってラルセンブルクへと旅立つ。

誰か不幸になれよ!w 

 

心の薄汚れた世捨て人であるあたくし、冴えないひとりオネェとしては「世の中、こんな綺麗事で済むと思ってんのかよ!世界は悪に満ち溢れているんだよ!」とブラウン管いや液晶画面の前で手に尿を握りながらストーリーを追いかけていた次第です、はい。

 

そしてなんとか初めて訪れたラルセンブルクの地で王女であるテレサに再会した多田君。二人の気持ちは東京でひとつ、銀座でひとつ、ラルセンブルクでひとつ。それを確認しつつもテレサには決まった婚約者がいる。そして王女としての立場がある。ここで再び現実をありのまま受け入れる多田君。財津一郎先生仰るところの「現実はキビシー!!!」っていう感じでもなくてわりとあっさり目に引き下がる多田君。それでいいのか多田君!! 

それが答えだ! 

 

というわけであるべき現実に納得し帰国した多田君。テレサと初めて出会った場所で撮影をしていると突然降り出した雨、「どうぞ」と差し出される傘。「かたじけない」と返す言葉の先にはテレサの笑顔。

 

テレサ、なんでここに?!」

「貴方を追いかけてきました!」

 

もうね、オネェとしたら何ですか、この徹頭徹尾最初から最後までハッピーエンドしか許さない制作サイドの暴力主義っていうんですか。テレサ曰く

 

「多田君!もう離れませんよ!」

 

っておい、もうのたうち回るしかないわ、液晶画面の前で。。。

ラストシーン素晴らしいです 

 

このご時世、誰も不幸にならずに物語を完結させるとはお見事。途中で「あ~つまんねぇわ~」って観るのをやめてしまった方は後悔してしまうほどの眩しすぎる最終回のオチはねえ、本当に素敵でした。もうねぇ現代のおとぎ話よ、これは。

 

このラストシーンを見逃してしまった先輩諸兄には劇中の多田君のありがたいお言葉をお送りしたいと思います。

 

「一度、後悔したことは二度と後悔しないようにしたらいいんじゃないか。それが後悔した意味だと思う」

 

ってさぁ、テレサが追っかけてきただけで結局多田君は「故意」に「恋」してないわよね。そういう意味で、多田君は「こい」をしないんだよねぇ。

で、結局なんで受けなかったの?!

 

いやね、最終回に辿り着くまでに飽きちゃうのよね、多田君ってなんもしないからw途中も全然ジャスト・オンリー。ユー「二人の夏物語」って感じでもないし。

 

平凡な日常。いや日常とは平凡なものではあるけれど原作ブーストがかからない以上、もうちょっとアップアップする展開じゃないと途中でオーディエンスが脱落しちゃうわよね。。。

 

グッズ展開なんかも全然ないみたいなんだけどTVオリジナルでこれはなかなか厳しいんじゃないかしらね。「多田君は恋をしない」製作委員会のみなさまちゃんと回収できましたか?!

 

なんてのは余計なお世話でございます、はい。

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引用元http://tadakoi.tv/chara06.html

日向子さんで1クールいけるだろ!って思います。

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引用元http://www.kyotoanimation.co.jp/shop/kitaujisuibu/character/?c=tp

なんというかパロディっていうかオマージュっていうか記号化っていうかw

「小日向夢は長谷川日向子の夢を見るか」とでもいうべきかしらんw

 原作ともノベライズとも立ち位置微妙な小説版。あたくしも未読ですけどもTVアニメ最終回結末は書かれていないらしい。

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引用元https://amzn.to/2LHqhBw

Amazonさん全部同じイラストじゃないですか!wあんまりといえばあんまりなw

 


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