おつかれさまです。
ついに
待望の完全貸切状態。観客はあたくしひとりだけ。いいのかこれで!?っていやまったく良くないんだろうけどねw制作者サイドとしては。
ただ客側の立場からすると映画館ってのは空いてれば空いているほど気を使わなくていいよね。
しかしここまで不人気とは。。。
つまらないとかそういう問題じゃないような気もいたしますが如何なものでしょうか。そもそも初日からして
「空席以外は満席」
みたいな世界だったよね。ネットフリックスの先行配信を観た人の酷評が広まって、映画館が閑古鳥になったとか言われてるけどねぇ。。。
そんなに
あたくしは映画の鑑賞前ってネタバレを避けるためにネット上のレビューは見ないようにしているんですけども、実際問題、前評判をチェックしてから観に行く人って多いのかしらん。
いやそんなにみんながみんな情報収集してから鑑賞するか否か決めてないと思うんだけど映画『バブル』に関しては初日から客の入らなさぶり(失礼!)が際立っていたので本当に不思議。
まぁ口コミで盛り返すような作品でもないんだけど(失礼!)。
だからさ
〇〇監督、✕✕脚本、△△デザインみたいな
「貴女も名前は聞いたことあるでしょ?」
って攻め方=売り方はどうなんだって思うのね。今回、名前の表記をされていた方々の今までお仕事で言えば素晴らしいものがあるとは思うんですが、恐縮だけどお名前だけで一般料金1900円払うかっていったら、本当に恐縮だけど(しつこい!)払う気にはならないわよねぇ。
逆にお名前だけでワクワクドキドキ期待しちゃう層ってわりとアンテナビンビンにしているハードなアニヲタもとい賢明なる先輩諸兄だと思うのよね。正直、世間にはこのレベルじゃ届かないっしょ(かなり失礼!)そんくらい世間の風ってのは冷たいんだよ。。。
「現実はキビシー」ってバブルタイムでお馴染み財津一郎先生も仰ってるわけで。
あたくしもアニメは好きですけど
お名前を拝見してもピンとこないのよね。で、バブルの広告を素通りしていった市井の一市民であるみなさん、一般ピーポーもそんな感じだと思うのよね。
やっぱりね、名前で客を呼ぶには「プロフェッショナルの流儀」拡大版でを取り上げてくれるくらいwでないと「誰だよ?!」以前に素通りなんじゃないかな。
ぶっちゃけ
作品の評価に
「誰が作ったか」
とかいらない情報だからね(問題発言)。もっと言っちゃうと無名だから糞連発なんじゃなくてセンスねぇから糞連発、
なんて有名どころでも糞連発。その映画が楽しめる作品か楽しめない作品か。そこには
「誰が作ったか」
なんて関係ないんですよ。で、もっと言っちゃうとスクリーンのこちら側の人生的諸事情もあったりするじゃない、許容できるか許容できないかって。
まぁ「好みの問題だろ」って言っちゃあそれまでなんですけどw
何の話でしたっけ?
あ、映画を観た感想なんだから売り方云々とかどうでも良かったわね。失礼しました。映画『バブル』の感想ね。しかも2回目。しかもネットフリックスじゃなくて映画館でね。どうすんだこれ、みたいのはないです、はい。
この速さなら言える
まぁネタバレなしなんで言えることもたいしてないんですけども、この映画はね、ぶっちゃけ障碍者のお話なんですよ。ヒビキもウタも健常者じゃないの。
健常者じゃない=マトモじゃない
ってことじゃないわよ。念の為。むしろヒビキもウタも至ってマトモ。ついでに?「大人」としてリスペクトされているシンさんもマトモ。
で、彼らがマコトをはじめとする健常者たちとともに生活しているのが劇中の東京なんだね。障害のある人も仲間として受け入れリスペクトしている、そこにはどっちが上とか下とかない、そういった
既存の価値観=重力
は良い意味で壊れて、自由になれる空間。それが舞台となる今の東京。実はある種のユートピアだったりするわけです。そこで出会ったふたりがどうなるのってね。某みたいな「地球の重力に魂を縛られた云々」って話じゃないよ。舞台はすでに用意されているから一歩踏み出す、まぁパルクールのようにアクロバティックに、華麗に飛び出せるかってね。
ふたりの距離感
ヒビキとウタの距離感を理解に苦しむ人もいらっしゃると思うんですけども、実際そんなに難しく考える必要はないんじゃないかな。ヒビキはスカしているようで本質は
「自分、不器用ですから」(高倉健先生すいません)
のタイプだし、ウタはウタで盲目なんですよ。まぁ一途な恋だよ。
だから間合いを探り、間合いを詰めていくなんてプロセス「夏 LOVE ロマンス」に共感しようと思っている方は拍子抜けしちゃう。ふたりは「甘いKiss Kiss」でいうところの
「さぁこのまま壊れて行け」
ってことなんです。例えたら命の恩人に操を捧げるとかね。わりとというかかなり直球。ど直球。そこには駆け引きとか小細工とか不要。
ネタバレしないですけど
作品のテーマである「破壊と再生」は彼らふたり自身のことであるわけです、はい。
「作り話」
「作り話」にリアリティを求めすぎるのはヲタの悪い癖ですが、そうだねウタの正体も人魚姫いやご想像にお任せしますって感じだしね。そもそも何処から何しに来たんだよ、とかね。
例えば同日公開のシソ・ウルトラマソのように「外星人が地球にすむ原生人類をなんちゃら」的な行動原理でウタの素性が説明されたりとかあったりするとわかりやすいよね。
贅肉を「そぎ落とす」というのとは違う、適当に「割愛しました」って印象がいまいちな評価につながっているような気がするわね。
え~総評
映画館の大きいスクリーンで観たからってのもありますけど「金損した」とか「途中で寝た」とかそういうのは2回目ですけどもないです、はい。
150分くらいに尺を伸ばしてちゃんと説明した方が色々おさまりが良いというか、中身は伝わりやすくなったんじゃないかしらん。
あたくしは
「障碍者の初恋」
ってところにピント合わせているからいいけどSF的な
「東京という街の行方」
を追っかけようとすると
「で、結局なんだったの?!」
ってところで物足りないね。まぁ「二人のため 世界はあるの」ってことなんですけどね。説明したらしたで「説明しすぎ」とかなるからバランスが大事。
劇中に
「だっさw」
っていう台詞が多用されていますけどまぁ全体に漂うそこはかとない昭和ノリはある程度は作為的なもので、そこはもうユーモアセンスの違いとしか言いようがないね。
これだけ観ておけば十分というは人は「人の苦労」についてもう一度よく考えてみてください。まぁただねフルコーラス.verの方がずっといい曲なのに映画本編でも使用されているのはショート.verなんだよね、もったいない。
まぁなんですか
声出して行こうぜ!みたなノリが好きな人はこの映画とは合わないかもね。
やっぱマコトさん一択だろ。。。
バブル関連ではいちばん評判が良いらしいのが映像なしの小説とか