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2024年度 埼玉県高等学校演劇連盟 西部A地区春季発表会 新座高校「新座高校演劇部 入部説明会」を観たので感想とか


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おつかれさまです。

数年ぶり 

まぁその~世の中、色々とございまして数年ぶりに朝霞市コミュニティーセンターさんで開催されていた発表会にお邪魔することができた次第です。

 

で、こちらの建物の名称、道順を検索しようとGoogle先生にお願いすると

 

朝霞市中央公民館」

朝霞市女性センター それいゆぶらざ」

 

って出るんだけどコミュニティーセンターは複合施設内の一部的な感じなのかしらん。建物の印象は数年前に訪問した時とまったく変わっていない。まぁお便所くらいはそろそろ改装してもいい頃とか細けえことはいいんだよって次第であります、はい。

 

で、名称と言えばあたくし何処で見たのか

 

「春季発表会」

 

と思っておりましたが、会場入口の立て看板には

 

「演劇発表会」

 

とあり受付でいただいた案内にはズバリ

 

「埼玉県高等学校春季演劇祭 西部A地区発表会」

 

となっておりましたので、やはり細けえことは(ry 

毒舌 

何が毒舌って開演前の客席にいた方々ね。もうちょっと優しくお願いしますよとでも申しましょうか。

 

「観るなら〇〇〇地区がいいよ。△△とか」

「〇〇〇地区の演劇は面白いのが多い」

 

ってコラッ!!そういうことをサラッとふつうに言うんじゃないww客席とはいえ誰が聞いているかわからんのやからね。

 

こちらが面白いかつまらないか(失礼)は、まず舞台を観てから言いなさいよって話。で、それは他所と比べて云々じゃないからこそ語ることが難しいわけです。感想とは不等号や比較級の世界じゃあないんですよ、なんてね(てぃひ)。

 

モアベター

 

といって許されるのはおばちゃまだけだぞ(何が?!)。

 

舞台に限らず作品ってわざわざ

 

「つまらないもの作ってやろう!」

 

って汗かいている人はいないわけですよ。で、それが何故に結果的には

 

「つまらない(失礼)」

 

と評されることになるのかが面白いところなわけで。信じた道を突き進み辿り着いた場所が作品としては苦笑され

 

「つまらない(失礼)」

 

と一言で評される。じゃあ一体全体どうしたら作品として

 

「つまった」

 

状態になったんだよっていうね。

 

「なんでそうなるの?!」

 

ってところが日々是大事。いや、つーかさっさと本題に入れよ。

新座高校さん

校によるとは思うんですけども、演劇部ってのはあんまりど真ん中、言ってみたら花形の部活動という感じでもないと思うのね。あたくしのヤングアニマル時代も演劇部の部員って三人くらいだったような。そんでどちらかというと部員の勧誘に苦労しているというか、それどころか部の存続に苦(ry

 

今回はそんな自嘲といったらアレですけど自虐ネタ的な部分も無きにしも非ずのお話。

今回の舞台 

厳密にいえば違うけど今回の舞台は一人芝居、独演会に近いといいますか、舞台の上に立っている役者さんは一人だけなので、プレッシャーはね、かなりあったんではないかと思います。

 

客席から見えないところにいる人は台詞、フラペチーノ飲みながら台本読んでても良いけど(失礼)舞台に立っている方はそうもいかんだろうし、わりと性格というか素質というか度胸というか試される部分があるわよね。

 

ひとりだと熱量といいますか、わりと前へ前へな勢いで押すタイプで唾ガンガン飛ばしながら滑っている感じをイメージするかもしれないけれど、今公演についてはどっちかというと脱力系。

 

小劇団的ギャグにある常軌を逸した(何が?!)テンションの高さ、捨て身で繰り返される過剰な笑いへのアプローチみたいなものはないのでご安心を。

ほぼほぼ 

で、ほぼほぼおひとりで台詞を話し続ける場面の連続、いわゆる出突っ張り。演者さんの記憶力に驚愕。あたくしなんかもはや3、4分のスピーチですら丸暗記とか怪しいもんだからね。これは素直に驚愕。言葉に詰まった感じも全くないし。すごい。芝居云々以前にこういうことができるってのも才能だと思います、はい。

 

台詞って自分の言葉じゃないでしょ?てことは基本、他人の言葉を言わされてる、唱えさせられている状態なわけで舞台上で演技をしながらそれを完走することを考えると、演じていた生徒さんはどえらい真面目な方なんだろうね。これはなかなかできないわよ。

 

ただ一方で、パラメーターとしてそちら側に全振りというか、せっかくほぼほぼお一人様なのだから、歯茎を見せながらもっとフリーダムであろうとしたりもっと無謀であろうとしたり、もっともっと滑って転んで汗かいてもいいような気がしなくもない(何が?!)。

 

別にハズしてもいいんだよ。それも経験。いやむしろそれこそが経験。

 

優しい世界 

まぁ舞台上に立っている演者の方は独りなわけですが客席とのコールアンドレスポンスがきちんとしているというか、これがまた真面目。正直この一体感は仕込みを疑われるほど。

 

前説、前座がないのに客席温まり過ぎ。サクラ疑惑はともかく生の舞台では観客、客席も舞台演出のひとつなのであるから、これはこれで良いんだけれども舞台に立つ演者さんを決して孤立させないという強い意志を感じた次第(何が?!)。

 

客のリアクション前提の舞台構成、客席参加型。あたくしのようなくたばり損ないからすると職場以外、休日まで同意を求められるのはなかなか厳しく、最近は生の舞台から遠ざかっていたせいもあり、舞台からの誘いに応じるべきか否か。どちらが正解であるか反応に困る。

 

ただ今公演の物語としては舞台上の演者と客席、オーディエンスはもっと心理的な距離感があって良いと思うし、客席側は舞台に対して好意的でなく、もっと言ってしまえば懐疑的であって良いんではないかしら。演劇部からのアプローチに対してのノーリアクション。それこそがラストにつながるわけだからね。

 

ここは教育現場なのであるから世間の荒波に揉まれなくていいんだけども、話の流れとしたら

 

「かくなる上は」

 

が必要なわけで、どちらかというと会場の雰囲気はぬるま湯。むしろここから出ちゃったら風邪ひいちゃうくらいの感じで

 

「最終兵器起動する必要ある?!」

 

っていうね。会場内客席がシベリアのツンドラ地帯よろしく冷え切ってればこその顛末だと思うのね。

 

ローカライズされた劇中のキーワード含めて内輪のつながり、その笑いには

 

「知っていることが大前提」

 

なので、打って出る必要も打たれる必要もない優しい世界。それ故に最後のアクションは唐突な感が否めない。劇中のユーモアセンスからするに閉じた世界、高校生活自体がそうだろうと言われればそうなんだけども客席と結末の方向性、その温度差というか違和感はあったわね。

まぁその~ 

ネタバレになるのであまり書けないのだけれど、舞台上というのは爆心地であり、それが何処まで届くのかって話。

 

変な話、爆発する前に客席のオーディエンスに届いちゃっているのね。今公演の主人公ってのは、その出自からして誰からも理解されることのない孤独な存在なんですよ(そうか?!)。

 

与えられた任務を遂行するために人知れず命を賭す(そうか?)。新座高校演劇部、その不条理さ。しかしながらそこにしか居場所のない彼女の想いとね、もっと向き合ってもいいんではないかなと。

 

団結する会場のオーディエンス。それとは裏腹に孤独街道を突き進むしかない自らの出自と使命。完了すべき任務の果てに散ることがわかっていたとしても、それ以外に存在理由もないわけで、そう考えるとまったくもって

 

「優しくない世界」

 

だったりするわよね。で、現実がそうだからといって舞台の上でも

 

「現実はキビシー!!」

 

ってやる必要は全然ないんだけどw折角なんだからガツンときてほしいじゃない?!まぁそういうの今時はもう古いのかもしれないけどww

 

ここが教育現場であることを考えたら演出としては

 

「優しい世界」

 

の方に舵を切るのが正しいんだろうね。

で、

で、終演後〇〇〇地区と比べてどうだったのかって話をするまでもなくさっさとお帰りになっていた御一行だけど、観劇してみて感想としてはどうだったんだろうねw


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