おつかれさまです。
10周年おめでとうございます。
いや~もう10年なんですか。あっという間。時の流れは本当にあっという間でございます。そんなわけであたくしのゴールデンウイークことルサンチマン週間にもっとも相応しい作品。恨み言だらけの運命日記を書き換えに劇場に行ってまいりました。
北宇治高校第6回定期演奏会のついで、あ、いや翌日に、大都会川崎はチネチッタでの鑑賞でございます。ついでといか拙宅の近所じゃやってねぇんだよね。。。
そんなわけで10周年といえば
いやだから氷菓の話は他所でやってくれよ。ここは輪るピングドラムの話がしたいんだよ。
10年待ったぜ
なんてねたまには言ってみたい。いや書いてみたい。またしても例によって例のごとく、原作というかTVシリーズ未視聴なので全くの新作気分での鑑賞となりますこと、ご了承ください。
まぁホンモノはいつも Brandnew style だからね(MOTSU先生すいません)。そんなわけで 今回、前編を観てまいりましたが、これ、総集編なの?新作なの?状態。でもね、そんなこと関係ないんですよ。あたくしにとってはこれが【輪るピングドラム】だから。REかどうかは大下勇次曰く「関係ないね」ってやつなんです。
まぁ結末を知っていて「10年待った」方からするとREかどうかは、それが全てってなくらいだろうけどね。
そんなわけでーその2
わからない。はじめからおわりまでさっぱりわからない。「???」の連続。ネタバレもなにも何が何だかわからない。
しかしながらそれが即「120分のお昼寝に1900円」なんて口を半開きにしてうつらうつらしていたわけではなくて、グイグイとその世界に引き込まれていく。だからって何か理解できたわけでもないんだけどw
そのあたりは流石〇〇監督。といっても〇〇監督は永野護先生とセーラームーンのコスプレしていたくらいしか記憶がなくて、あたくし勉強不足で大変恐縮でございます。
そんなわけでーその3
運命の輪を修復する物語と運命の輪を破壊する物語。その瞬間、瞬間の分岐点を自覚と無自覚のなか飛び越えながら走り抜けるって物語なのかなって印象だったわね、今回。
シリアスな展開の狭間に時折差し込まれる、謎のユーモアはあるのだけれど全体としては悲しい結末の予感しかしない。
「悲しみにさよなら」
できる予感がしない。アイキャントストップザロンリネスですよ。どうしてなの?悲しみが止まらない。
常軌を逸した行動の根底にあるのは「愛」。そしてそれは正しい形なんてないものだからこそ人を翻弄し人を苦しめる。愛するものを守るために自分を犠牲にする、その姿は本来の生物としての「生存戦略」に抗うことではないのか。
だとしたら、いったいその意味とはなんなのか。束の間の生をまっとうすること、人は何者にもなれず何も残せず、ただ運命を受け入れるだけの存在なのか。そんな問いをガツンとぶつけてくる感じですよ。
そんなわけでーその4
謎が謎を呼ぶ展開なんだけど意味深な単語をぶちまけて風呂敷畳まず、伏線未回収とかね。そんな感じは全くしない。辿り着くべき場所に向かって高速で走り続けているイメージ。
まぁTVシリーズを観ていないから今作が10年前の物語にケリをつけるために作られたものなのか、思い出を置き去りにしないようにあの世からほんのわずかばかりの時間、蘇ってきたのか(なんのこっちゃ)。REに隠された真実はまだわからない。
まぁ前編だからね、そのあたりわからなくていいんだろうけどw
そんなわけでーその5
全編に漂う昭和テイスト。古い臭いって意味じゃなくて、大袈裟にいうと運命いや何かをぶち破る力、ってのを考えたときに泥臭さ、ドラマティックなドラマを描こうとすると昭和的なものになっちゃうのかな。平成って
「破滅に向かう序章」
だからあらゆるものをひっくり返してきた昭和ほどのパワーってのはなくて、だからこそ、その定められた歯車を狂わそうともがき苦しむ、【輪るピングドラム】のような作品が生まれてきたんだろうけどね。
え~総評
狂った運命の歯車を正しい方向へ戻そうとする、がむしゃらな物語。しかしながらその正しい方向こそがなんなのかわからないまま走り続けるしかない、がむしゃらな物語。
そんな言葉しか出てこないわけですが、【輪るピングドラム】を観たことがない方は、この機会に是非劇場まで足を運んでいただきたいものでございます。まぁ公開劇場が少ないわよね、ちょっと。
あたくしも遠出して大都会でしか観ることができない僻地住人なので大変です。
まぁTVシリーズと比べて云々とか言う話はね、あたくしできないんですけど、やっぱりね、そんなの関係なしに劇場アニメの一作品として観てて面白かったからね。これは観てほしい劇場でかどうかは置いておいても。
面白かったなんてチープな言葉のチョイスで申し訳ないw細かいところまで計算された作品なんだろうけ
「細けぇことはいいんだよ」
的な視点でも楽しめる。「ひたすら」だったり「がむしゃら」だったり汗をかくことを忘れたあたくしにはなかなかに沁みた次第でございます、はい(何が?!)。
で、結局ピングドラムって何なの?!
後編を観るまでTVシリーズは観れません。。。
公式完全ガイドブックとか意地でも読ま(ry