おつかれさまです。
これは本当に
いやまぁこれは本当にネタバレしちゃダメだろ。でもこういう映画のオーラスを語りたがる人がいるのよね。
「実は犯人は〇〇さんなんですよ」
とかね。やっぱり推理活劇だから。
でもね、大事なのはそこじゃない
だけどコナンシリーズの大事なところってのは謎解きじゃなかったりするのがね、肝だと思いますよ。正直な話、「誰が犯人か」なんてみんなどうでもよかったりしてるでしょ?まぁだからっていきなり
「実は犯人は〇〇さんなんですよ」
って書いていいかというと違うよね。そんなわけで誰が犯人かはここでは明かしません。是非劇場でご自身の目で事件の真相を見届けてほしい。いやなんでそんな話をしているかと言いますと職場にね映画のネタバレするのが好きな人がいて、まぁ悪意は全然ないんだけどね。
「最後〇〇が✕✕なんだよ、あれは観た方がいいよ!」
って、それ聞いちゃったらお金払ってわざわざ観に行くわけないだろうとw如何にネタバレせずにその作品の面白さを伝えることができたらいいんじゃないかな、と思ったりする次第です、はい。
そんなこんなで劇場版も25作目ですか
まぁそのうちあたくしが自身で確かめることができたのは2作くらいかな(ニワカ過ぎですいません)。今回はちょっと人間関係が複雑wってわけじゃないんだけど誰が誰やらサイドストーリーありすぎな気がしないでもないけど、これもあたくしがニワカだから思うことなのかも。ずっとコナン君を追いかけているマジヲタの方には既知のつながりばかりだったりするのかしらん。
大切なことなので
大切なことなのでまた言いますが、このシリーズにとって大切なことは
「誰が犯人か」
じゃないし、ましてや犯行の動機でもないんだよね。だいたいコナン君の正体、そもそも何でこんな境遇になったんだってのもオープニングで明かされてしまうんです。つーかそもそも登場人物紹介コーナーがあるからね。
で、すべての発端である事件はそこを観るとわかるんだけど、いまや誰もその件に関心がなくなってしまっているというか。ぶっちゃけどうでもよくなってしまっている。
そしてそれが全然問題にならずにシリーズが進んでしまっているってのがね、まぁニワカのあたくしからすると
「これでいいのか」
って感じなんですけどもきっと
「これでいいのだ」
ってことなんでしょうね。元祖天才バカボンのパパだからパパなんだね。
灰原一択だろ
まぁ今回に限らずあたくしはanytime灰原一択なわけですが(何が?!)
今回も巻き込まれまくってましたね、命がいくつあっても足りねぇ的な感じで。
しかしながらいわゆるヒロインの存在が希薄なのはヒーローとしてのコナン君が実は完璧超人でありまったくいろんな意味で困っていない、不自由していないせいもあると思うのよね。
完璧超人っていってもビッグザ武道やネプチューンマンのような「人生谷あり」の結果の世捨て人ならわかるんだけども、コナン君の完璧超人ぶりは
「とっておきのいかした勇気と愛情 おまえはとっくに身についているんだろう」
ってやつです(甲斐先生すいません)。世紀末の10年色々あるよねって言っても彼にとっては全く問題ない感じ。だから彼はとにかく何にも困ってなくて。どんなピンチも結局最後にはきちんと乗り越えてしまう絵に描いたようなスーパーヒーロー。いや実際絵なんだけも。
こんなリア充野郎に悪の組織が壊滅させらてたまるかよ!とか思っちゃう次第です。そんな視点でこのシリーズ観てるのあたくしだけかもしれないけどwなかなか感情移入が難しいキャラクターだったりすると思うんだけど世間的にはどうなんでしょうね。
コナン君のテーマ
名探偵コナンの劇場版でのテーマは
「誰かのために生きられるのなら」
ってこと。まぁそれ、アスファルト タイヤを切りつけながら暗闇走り抜ける件だったりするわけですが、その心は
「何もこわくはない」
ってことなんだよね。で、コナン君の原動力もそこだったり。自分のためじゃなくて常に掛け値なしに誰かのための命がけだったりする。そんなコナン君にみんな憧れているのよね。だからコナン君の周りには自然と人が集まってくる。
コナン君になれなかった大人たちへ
まぁ今作に限らないけどさ、結局このシリーズは事件が云々じゃなくて江戸川コナン君になれなかった名もなき大人たちへの鎮魂歌(レクイエム)だったりするわけじゃん?!どこで躓いたんだろうってね(全然鎮魂歌になっていないw)。
つらいわよね。自分なりにその時できるだけのことをやってきた結果がこれだもの。場末の映画館でひとりチヤホヤされているコナン君の活躍を観ている場合じゃねぇおまえがこの現実を何とかしろよ(何が?)っていうね。
いやそんな重い映画じゃないんだけどw寧ろロマンスの途中って感じで。
エンディングテーマがよい
そんなこんなで今回も無力さをまったく味合わないままに無事事件を解決することができたコナン君ですがエンディングテーマが秀逸なのも劇場版ではお馴染みであります。外さないね、ほんと。これ素直な感想です、はい。
え~総評
ゴールデンウイークはすっかりルサンチマン週間みたいになってしまったこのブログでございますが何でかしらね。もっと素直な気持ちで映画を鑑賞したらまた違った感想が言葉になるのかもしれないけどなかなかねw
「ドライブ・マイ・カー」って映画を少し前に観たんですけども、その主人公みたいに全てを許容、共存しているようで結局は目を逸らしている、直視する勇気がなかっただけの自分に向き合う瞬間ってのが誰にでもいつかやってくるだろうけど、あたくしにとってはそれが映画や舞台を鑑賞することだったりするわけで(何のこっちゃ)。
ちょっと向き合う回数が多すぎで吐きそうだけどw
そんなこんなで鑑賞中は理屈こねくり回して内容は二の次みたいな。で、コナン君の話でしたっけ?!。
たまには全てを失くす工藤新一に会ってみたいじゃない?だって全然、彼ったら困ってないんだもの。何でも手に入れすぎ。そんなのハードボイルドじゃねぇぞって、マジな探偵物語なんて誰も期待していないのかな。
いちばん大切なものを失ってからが人生本番やで、コナン君!!
コナン君になれなかった大人であるあたくしにはこれがお似合い。