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『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を観てきたので感想とか(ネタバレなし)


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おつかれさまです。

映画自体は 

映画の鑑賞自体はわりと前に観ていたんですけども、何かの映画と梯子したせいか内容をよく憶えていなくてw歳をとると困ったもんです。だいたい何の映画と梯子したのかすらも記憶にない。そんなわけで感想というかなんといいますかw


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これでも観て少し思い出せよ・・・。

何故? 

誰もが感じたことだと思うんだけど

 

「なんで今更?!」

 

って話ですよね。TVシリーズの焼き直し。

 

「これを待っていました!!」

 

ってことはないよね(失礼)。結局、初代ガンダムを超える新作ガンダムというのはもう生まれないだろうという諦観。だからと言って

 

「じゃあ初代ガンダムをリメイクしますか!!」

 

とはならんでしょう(失礼)。

 

ユニコーンに託したはずの夢というか、そんなものはすっかり忘れて、親子でRX-78‐2を崇めてほしいのかもしれない。

 

玩具屋さんの事情はともかく、まぁなんだかんだで新作が上映されるということで観に行ってしまう。だからヲタはダメなんだけどw好きなんだからしょうがない。

今更感 

新時代のスタンダードとなる次世代のガンダムを一生懸命作ろうとしている昨今、というかずっと試行錯誤の連続で、まぁ当時のブームを再び、とかはまさか思ってもいないだろうけどね。それは作っている方も観ている方も。

 

そんな大上段に構えた期待。「燃え上れガンダム」なんて本心では誰も本気で思っていなくて、ぶっちゃけ義務的に作っていや作らされて、観ていや観させられてって感じしかないようななかで、なんとなくひとつ納得できそうな、旧来のヲタと新しいヲタ、ともに納得できそうな作品が「閃光のハサウェイ」だったわけよね(そうか?!)。

 

「あの続きどうなったんだよ」って続編を待っている間に上映されるのが初代TVシリーズの焼き直しってので

 

「どうすりゃいいの変になりそう(稲葉先生どうもすいません)」

 

気を取り直して 

大人の事情はともかく今回の映画の話をしましょうよ。初代TVシリーズとかほとんど内容を憶えていないので今作はちょうどいいと言えばちょうどいい。あたくしと同じく痴呆気味の、そんな先輩諸兄には完全新作として楽しめる。

 

少しでも前世の、いやベースになったTVシリーズの話を憶えていたら結構な違和感なんだろうけどね。

ガンダムといえばモビルスーツだろ 

ガンダムのお楽しみといえばモビルスーツ。今作のモビルスーツは何処かで見たことあるような、ないようなこれまた微妙いや絶妙なデザイン(失礼)。

 

しかしMSVというか

 

「今更そんな機体あんのかよ?!」

 

っていう超絶オリジナルTVアニメ原理主義者でもない限りはね、全然許容範囲ですよ。まぁそういう方は今作のガンダムのデザイン自体が

 

「(俺の)ガンダムはこんなんじゃねー」

 

って感じで拒絶反応が出ているだろうけどね。で、今作のRX-78‐2に関してはちとやりすぎない、つまらないところは正直ある。微妙いやつまらないという意味では絶妙なライン(失礼!!)。

 

これが今の解釈なのかって言われても違うだろっていう。今の解釈なんじゃなくて玩具屋さんの解釈なんだよね。思い出のなかのRX-78‐2と

 

「違う、違う、そうじゃない」

 

ってことじゃなくて、プラモデルから逆算したデザインっていうかね。

 

「カトキイズムじゃねぇんだよなぁ」

 

ってなかなかね、好みの問題って言われたらまぁそれまでなんですけども悪い意味で

 

ガンダムってこんな感じでしょw」

 

っていうのを体現している。リスペクトを拗らせているっていうのかな。

 

「今」の解釈は難しい

そもそも「昔」を「今」にしてみましょうって言ったって無理な話。カッコいいかと問われたら、全然カッコよくない。唐突に「昭和を令和にしてみたよ」って言い出すこと自体に無理がある。

 

FSSみたいにストーリー上は同じ機体なのに何故かwデザイン上はまったくの別物にしてしまった方が、なんて思うけどね。

 

だからMS、モビルスーツのデザインに関しては今回は完全にコント(失礼)、パロディ(失礼)って感じるであろうことは覚悟の上での企画だったんだろうから、アレコレ言い出すのも違うのかもしれない。

 

いやだから作品としては 

う~ん、モビルスーツ戦を期待している人にもドラマを期待している人にも損はさせない、っていうのかな。ちゃんと見せ場はある。

 

しかしながら別の言い方するとオリジナルに思い入れが強ければ強いほど苦しむことになるのはリメイクの宿命というか、違和感を抱えたままエンドロールを迎えることになる。そんな作品。

 

だから全くの新作のガンダムとして見た場合(そんなスタンスでどれだけの人が鑑賞できたかどうかはわからんけど)、

 

「このガンダムも悪くないね」

 

って感想だと思うんだよね。アムロはじめホワイトベースのクルーのアットホームな職場感といい、ドアンと島の子供たちの暮らしといい、カッコつけない(カッコつかない)カッコよさ、ナチュラルなやりとりとかね。

 

閃光のハサウェイ」って、そのあたりちょっとスカしていたから。そのノリを期待していた人からするとコミカルに見えちゃうと思うんだけね。

 

アムロは軍人でガンダムを任されたエリートパイロットなんだよね。ただハサウェイと比べると雇われ軍人なんだ、どこまで行っても。とくに今作では若いから、自分たちの正義ってのを何の疑いもなく守る立場なんだよね。

 

たぶんTVシリーズよりは大人になっていると思うんだけども、自らの組織を抱えて世界を本気で変えようと企むマフティ―ほどの信義はない。体制側の一構成員でしかないアムロ連邦軍の正義を振りかざして闘う。で、ドアンは組織ではなく己の正義のために闘う。とりあえず

 

「悲しいけどこれ戦争なのよね」

 

と言いたいだけちゃうんかと。

 

ネタバレになるのでいいませんけど 

アムロがドアンと接触したことで、今の自分の在り方を見直したそんな回なんですよ、そんな話なんですよ、この回は。って言われたら信じちゃう感じ。

 

でも、その後のアムロは結局最後まで雇われ軍人だからさ。この映画を観て何か人類の覚醒云々とかそんなのことも全然なくて。物語的にもそんなわけのわからないことは必要としていなくて。

 

人間同士の理解の仕方が精神論じゃなくて、もっともっとフィジカルなんだよね。ニュータイプが云々とかなくて、ぶっちゃけそれはそれで問題なし。そんなんじゃなくても人間って通じ合えるでしょっていう。

 

昔の話だからって言えばそうなのかもしれないし、今の頭でっかち?にガツンと叩きつけたいということなのかもしれない。

え~総評 

ブツブツ言ってますけどもガンダムという名前の新作が観られること自体は有難いし嬉しい。ただ今回はなんて言ったらいいのかしらね。

 

例えたら安室奈美恵さんのラストアルバムみたいっていうのかしら(何が?)。昔の曲が収録されているから、懐かしくなって聴いてみたら新規に録音されている音源じゃねーか的な。某TKのコーラスが肝なのに消されちゃってるし。欠片でもオリジナルを憶えて憶えていたら即「これじゃねぇ」っていう違和感。

 

大人の事情はともかく、

 

「確かに『これ』なんだけど、聴きたいのは『これ』じゃねぇんですよ」

 

っていうかwもういっそのこと

 

「シン・ガンダム

 

なんてタイトルだったら「あ~」とか「う~」でいいんだけど(痴呆?)。

 

「これを待っていました」

 

ってわけでもなく、もちろん

 

「お待たせしました」

 

ってわけでもない。本当に初めから終わりまで「なぜ?の嵐」。私は孤独な少女ってなもんですよ(秋元先生どうもすみません)。

 

あ、物語自体はね、良いと思います。ニュータイプ疲れwというか(失礼!!)最近は酷いでしょ。

 

どのガンダム作品かは申しませんけども劇中の台詞に

 

「まともじゃない・・・」

 

って言うのがあるのね。劇中の一般兵の台詞なんだけど、一般兵どころかスクリーンのこちら側のヲタからしても、そう言いたくなるような感じ、ありますよね。

 

人の意思がサイコフレームに共鳴云々に食傷気味(失礼!!)の方には「ククルス・ドアンの島」、おススメです。


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