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TVアニメ「ゲキドル」第八話の感想とか


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おつかれさまです。

いよいよ?

アリスインシアター座長の榊原かをるとSMTプロデューサーの竹崎宏和。ふたりの過去と因縁が明かされ・・・そうで明かされない、ちょっともったいぶった(失礼!)回となっております、はい。

物語は 

冒頭、謎の機械で何処かと通信をしている榊原かをる。どうやら池袋ロスト直前の出来事のよう。

 

一方でアクトドールとの勝負に敗れ、失意のなか各務あいりの部屋を訪れた雛咲いづみ。アリスインシアターに復帰する意思を見せるが、そんな思いつきでの発言に各務あいりは激怒し掴み合いの喧嘩となる。

 

先に部屋にいた守野せりあの仲裁でなんとかふたりは喧嘩を止めることができ、吹っ切れた雛咲いづみはSMTを取り戻すため再度アクトドールと勝負すると宣言する。

 

SMTプロデューサー竹崎は榊原かをるにある条件を突きつける。SMTの劇場のキャパ3500人をアリスインシアターの全公演で超えれば債権を譲渡するという。そのかわり賭けに敗れた場合はビルと劇団を残して出ていかなくてはならない。

 

アリスインシアターの集客が伸び悩むなか、榊原かをるはSMTの「降臨武闘少女」を観劇し、竹崎と会う。

 

竹崎はかつて榊原かをるからシアトリカルマテリアルシステムを見せられ生きる意味を見出したと語る。竹崎の身代わりに死んだミキのことを一生消えない後悔とし、世界を憎む彼にとってシアトリカルマテリアルシステムの疑似世界で欲望を満たすことはこの世界から争いをなくすことだという。

 

この世界にまだ希望を持つ榊原かをるは竹崎との決別を選択する。千秋楽を皆に託し、一人池袋ロスト跡のクレーターに向かう榊原かをる。その先、クレーターの最深部には謎の機械があった。

いやだから 

ミキって誰なんだっていう。。。回想シーンのなかにアリスインシアター旗揚げの際に、榊原かをるが竹崎のいるアパートを訪ねる場面があるのだけれど、そのアパートのドアに「劇団 幹」って張り紙がしてあるのね。

 

ミキ=幹なのかはわからないけども、やさぐれた竹崎のもとを訪れる榊原かをるはどうも以前から彼のことを知っているような素振りなんだよね。だからミキと榊原かをるがなんらかの関係があるのかもしれない。

 

竹崎の方は彼女に固執するところはあってもミキとは別人の扱い。まったくもってしてミキの正体は今回も謎のまま。

竹崎の野望 

竹崎は過去のトラウマから世界に絶望し、人間の欲望を満たすためにシアトリカルマテリアルシステムの疑似世界を利用し、それによって誰かが誰かを傷つけずにすむ平和な世界を模索している、のかな。いやまぁ竹崎の本心はわからないけどね。

 

一方で榊原かをるは現実世界に希望を見出し、竹崎の描くシアトリカルマテリアルシステムの可能性を否定するわけだけど、一概に彼女だけが正しいとは言えないよねぇ。

 

確かに道徳の教科書的な「真っ当な」人間としては、この現実世界に強く生きようとする榊原かをるが正しいのだろうけども、心に深い傷を負った竹崎のような人間が架空の世界に逃げ込む、そしてその架空の世界を肥大化し誰もが欲望を満たしながら誰も傷つけることのない世界を構築する。その企てを簡単に否定することはできないわよ。

 

何が正しいかって言ったときに、

 

優しさ=正義

 

ではあっても

 

強さ=正義

 

ではないのよね。確かに竹崎は弱い。その弱さゆえに世界を歪な方向に導こうとしているように榊原かをるには見えている。

 

打ちのめされないタフさ。榊原かをるにあるそれは彼女にアリスインシアターという居場所があり仲間がいる、そこに希望があるからなんだよね。

 

ミキを失った竹崎には仲間も希望もない、あるのは孤独だけなんだ。その孤独からくる世界観を間違っていると否定することはできても、そこから救い出すことってのは難しい。

 

そこから出ることができない以上、竹崎にとっての唯一無二の世界、その世界での平和、平穏を実現する方法が他にないのだから彼はシアトリカルマテリアルシステムの可能性にしがみつくしかない。

 

竹崎の抱える空虚さ、それを埋めるものは希望なのだけれど現実世界に絶望している竹崎には、それを今いる場所で見つけることは難しい。。。

 

ED「トーキョーロンリーガール」80年代的な趣がカッコいいです。


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