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TVアニメ「裏世界ピクニック」第六話の感想とか


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おつかれさまです。

前回の続き 

今回は前回で完結しなかった、在日米軍絡みのお話。どうやって拡げた風呂敷畳むのかなって心配していたら案の定、放り投げて終わりみたいな。どうすんのこれ?!

 

原作小説はどうなっているのかわからないけれどアニメの方はこのままこんな感じで何も解決しないまま終わってしまうんだろうか。。。このままだと脱落していく視聴者が増えるばかりなような(失礼!)

物語は 

前回、在日米軍兵たちと合流し、そのキャンプ地へ同行することになった紙越空魚と仁科鳥子の二人。目に見えないトラップだらけのこの地で、何故二人が無事だったのか、兵士たちからは怪しまれるが空魚の眼の力でトラップを回避してきたことは話せずにいた。

 

キャンプ地ではすでに物資の枯渇が始まっており、正直なところ見えない罠に囲まれて閉じ込められている状況だという。キャンプに宿泊することになった空魚と鳥子だが、在日米軍兵から電話を使用しないことを推奨される。しかしながらふたりは電話を使用し小桜に連絡をとってしまう。

 

小桜の話によると、どうやら在日米軍兵たちはなんらかの特殊任務を課された部隊だろうとのこと。会話中、小桜の声は急に怪音声に変わり、二人の居るキャンプの外が騒々しくなる。

 

突然の戦闘開始を告げにきた在日米軍兵の「電話は使わない方が良いと言ったのに」という言葉から、小桜への電話が何らかの現象を引き起こしてしまったに違いない。

 

山頂から徐々に近づいてくる怪異の塊に対して兵士たちの攻撃はまったく効果がない。空魚の眼の認識に従って鳥子が長距離狙撃用ライフルで攻撃を試みるがダメージを与えることができない。どうやら怪異の本体が見えていない鳥子の攻撃では難しいようだ。

 

認識の有無で当たりはずれが左右されるなら、認識できる自分が攻撃をするしかないと鳥子と交代し怪異を狙撃する空魚。なんとか怪異の本体を狙撃することに成功した空魚と鳥子だが、空魚のオッドアイに気づいた在日米軍兵たちは彼女たちを怪異として攻撃してきた。急いでキャンプ地からの逃走が始まる。

 

二人は手を取り合いながらきさらぎ駅へと駆け込む。近づいてくる列車、ミート・トレイン。空魚の眼によれば、その列車こそ裏世界からの出口であった。

 

後ろから追ってくる在日米軍兵の気配。減速して停車する様子のないその列車に飛び乗る覚悟を決めた空魚と鳥子。迫りくる列車に飛び込み、鳥子の手でそれを掴む。なんとか上手くいって列車に飛び乗ることに成功したが、客車内には怪異らしき存在が。

 

いつの間にか気を失ってしまった空魚だが、南の島の海に近い公園のようなところで鳥子に起こされる。とりあえず無事なようだがいったいここはどこなのだろうか。。。

ってまたつづくかよ 

結局、今回も何も解決しないまま次回に続くで終わらせてしまっていましたが本当にねぇ、ダメだろこれじゃ!とは思う反面、今回はそんなに悪くなかったなってのもあるんですよね。

 

脚本は色々雑なところ、まぁいつも通り怪異の存在にまったく説得力もリアリティもなかったり、あれこれガタガタ抜かすわりに一撃で倒せてしまったり、銃器を携帯している兵隊から逃走するのにノーダメージだったり、ほんとにご都合主義全開なのよね。

 

在日米軍兵に対しても怪異に対しても多勢に無勢だろ、どう考えてもっていう。あの状況で逃げ切れるのがあんまりといえばあんまりな脚本と演出。あらすじ自体は原作もあるから悪くはないんだろうけど、もったいない。

 

まぁそもそもアニメとして致命的なのは画に緊張感がないことなんだけども。

 

え?!これじゃ全然良いところないじゃんって?!

それでも良かったところ 

まぁこれは単純に小桜に電話で連絡した時の演出かな。「電話するな」言われてるのに電話してしまうのはお約束のパターンだから別にいいんだけど、小桜との会話中に怪音声に変わるところね。これはやっぱり原作の小説ではできない音ならではの表現。

 

小さいことだけど、これアニメ版だからこそのアドバンテージで初めてそれが生かされた感じがするんだよね。今まではね、もちろん無声映画じゃないから音はあるわけですけども恐怖を煽る演出としてはあまり効果がない、やっつけといったら失礼だけど、怪異の表現としてあまり役に立っていなかったからね。

もっと良かったところ 

もうこのTVアニメは空魚と鳥子、ふたりの関係、距離が牛歩のように一歩ずつ縮まっていくのを遠巻きに眺めるアニメなのかなってのは前にもお話したかもしれないですけども、今回はそこのところがギュっとつまった感じで良かったわね。お互いに対する信頼感がね、どんどん強くなっているのがわかる。

 

鳥子と空魚が狙撃を交代するところ。きさらぎ駅に駆け込むところで倒れた空魚を手を伸ばし助ける鳥子。そして近づく列車に飛び込む前、手をつなぎ

 

「なんとかなるでしょふたりいるんだから」

 

と語り合う空魚と鳥子。相棒ではなくて共犯者って表現じゃない?このふたりって。手に手をとりあって逃げる姿がそう、相棒ではなくて共犯者なんだよねぇ。

 

裏世界の住人にとっては彼女たちは自分たちの縄張りを荒らす無法者なんだよ。だから追い返してやるんだ。異分子を追い出してやるんだ。と猛り狂う怪異を倒そうとする空魚と鳥子は裏世界から常に追われる立場なんだ。

 

命からがら逃げ回るなかで二人がお互いの存在を認め合う、離れられなくなっていく。信頼がもっと強い気持ちに変わっていく。

 

そんな様子を今まではじっとりとした視線で見守っていたわけだけど今回はもっともっとあからさまな熱いまなざしで見つめておりました、はい。

あとはね 

だんだん画が紙芝居的になってきているような。。。作画カロリーって言葉はあまり好きじゃないけれどもう少しヌルヌル動いた方がいいわよ。気のせいかだんだんカクカクしてきたように見えるのよねぇ。もう息切れ寸前なのかしらん。

 

小説版、ジュニアノベル版、コミック版とありますけれどアニメ版ならではのアドバンテージをもっともっと生かしてほしい。

 

原作小説表紙の感じからするとアニメ版は原作版の2巻目あたりなのかな?


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