おつかれさまです。
少女バトルアクション?!
今回はそんな感じ。いつもの長瀬小糸絡みで脚本の野島さんらしさ、野島テイストもあるのだけれど本編の半分近くはバトルシーンだった印象ですね。しかもわりと激しめ。スパスパ切り捲りみたいな。川井リカの腕の瑕を想起させる演出なのかもね。。。
現実世界
エッグのガチャを回しにきた大戸アイは帰りがけ、川井リカという少女と出会い、ガチャを回すお金を忘れたという彼女に100円を貸す。
入院中である青沼ねいるの見舞いに行く大戸アイに何故か川井リカも同行。他人との距離感の違いからそりが合わない青沼ねいると川井リカに挟まれモヤモヤする大戸アイ。帰宅した大戸アイの後をついてきた川井リカはそのまま彼女の自宅に上がり込み、宿泊してしまう。
川井リカはかつてジュニアアイドルをやっていたが、その時に金蔓だった「ちえみ」というファンの子を蘇らせるためにガチャを回しているという。。。
他人との間合い
川井リカっていう子はズカズカと遠慮がない。いわゆるコミュニケーション能力、まぁそれうわべだけなんだけれども、そういうところがずば抜けている。だからツンデレ系の青沼ねいるとは合わないのはわかるわよね。
不器用なタイプの子からするとこういう子は鬱陶しい。まぁ鬱陶しい半面、実はズケズケこられて助かる部分もあるんだけどね。大戸アイみたいなナチュラルな子はズケズケこられるとドンドン間合いが縮まって逆に話しやすい、訊きやすい関係になるかもしれない。
夢の世界
大戸宅に宿泊している川井リカ。彼女の夢の世界に大戸アイは潜り込んでしまう。謎の声によると同じ時間に近くで寝ると同期して、このような現象が起こるらしい。
大戸アイと川井リカのエッグから生まれた「みこ」と「まこ」。とある歌手のファンだという二人は、その歌手の後を追って自殺したという。
後追い自殺をしたことを軽く語る二人に懐疑的な大戸アイだが、ジュニアアイドルだった川井リカにとってそれは他人事ではなかった。熱狂的なファンというものはそういうものだと、どこか心当たりのある様子。
それもそのはず、彼女が蘇らせようとしている「ちえみ」という少女は川井リカの熱狂的なファンであり、万引きした商品を換金してジュニアアイドルである彼女に貢いでいたのだ。
だが、そんな無理をしている「ちえみ」に対し「デブでブス」を理由に拒絶した川井リカは後日、「ちえみ」が骨と皮だけのミイラのようになって死んだことを知り、もう一度「ちえみ」に会うため闘うことを決意する。
一方で友達であった長瀬小糸が何故、自殺をする前に自分に相談してくれなかったのか、悩む大戸アイだが答えは見つからない。しかし答えが見つからないからこそ闘わなくてはならないということに気づく、わけよね。
川井リカと共闘し、「みこ」「まこ」を守るため、某歌手のストーカー、マダムサチコと対峙する大戸アイ。
闘う相手
大人VS子供 というか おばさんVS若い子
という構図なんだけど、
熟女=大人の事情=世間の不条理
ってことなのかしらね。まぁおばさんってのは大戸アイたち少女にとっていつか自分が行く道であったりするわけだけど、
「おばさんみたいには、ならない、ならない」
って否定する。でも何故かなっちゃうんだないちばん
「なりたくないと思っていた大人」
に。まぁだからこそ今から闘わなきゃいけないんだけどね。トラウマというか自分自身とね。
今回の夢、いってみれば現実と記憶の狭間の世界はとにかくアクションバトルシーンが多い。それも魔法少女的なものではなくてとにかく切った張ったの世界。まぁ見て見ぬふり=傍観者も包丁を持って追いかけてくるし、川井リカの武器は大型カッターしかも二刀流だし。
で、川井リカの夢の世界になってはじめて大戸アイは彼女のリストカット痕に気がつくけれど「若気の至り」的な片付け方をされてしまう。
なんだろうねぇ川井リカ自身も何度か死のうとしたけれど、本気で命を投げ出すほど夢中になれなかった、夢中になることを見つけられなかった。でも今は「ちえみ」にもう一度会うためなら、命をかけることができるってことなのかな。
記憶の世界
大戸アイの記憶のなかで長瀬小糸は教師である沢木修一郎に抱きついて泣いていた。いったい二人に何があったのか。長瀬小糸の自殺の原因は沢木修一郎なのか。
この沢木先生がね、やっぱり曲者だと思うんですよ。大戸アイの家にもやたらお邪魔してますでしょ?!お母さん=大戸多恵もすっかり先生をあてにしているみたいだし。長瀬小糸との関係も怪しい。とっても怪しい。
長瀬小糸とみこ・まこ
大戸アイにとって長瀬小糸は自分を守ってくれる、包んでくれる存在だったわけだけど、今回エッグから現れたみこ・まこは絶対的に守ってあげなければならない存在。今までの西城くるみや鈴原南のように闘う意思を持たない存在なのよね。
そんな彼女たちを見ているうちに、大戸アイは何故、長瀬小糸は自殺する前に相談してくれなかったのか。自分は長瀬小糸に助けてもらうばかりだったのか。長瀬小糸こそ自分が命をかけて守らなければならない存在だったのではないのか、と考え始めるのよね。
自分がもっとちゃんとしていれば長瀬小糸を死なせずにすんだかもしれない、という想いにいたった時、大戸アイの強さは覚醒したという、いや今回ほんとうに少年漫画的な展開だわ。。。
ただ単に「がんばる」じゃなくて後悔があってこその「歯をくいしばる」なのよね。後ろ向きな時があるからこそ前を向いているのがわかるってやつ。
いつも前向いてたら、それ本当は前向いているのか後ろ向いているのかどっち向いているのかわからんでしょ的な。
そして
きれいでやさしくておしとやかで清純な長瀬小糸ちゃんが沢木先生に汚されていくイヤな予感しかしません。。。
1月31日(日)23:59まで期間限定公開!!
コスプレ衣装とかあるけどどうなんでしょうw