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TVアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」第二話の感想とか


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おつかれさまです。

前回、待望の第一話でやや難解な始まりで視聴者の頭の中を疑問符で埋め尽くしてくれた「ワンダーエッグ・プライオリティ」。第二話「友達の条件」ではどんな世界を見せてくれるのか、って話なんです、はい。

現実世界 

不登校で引きこもりをしている大戸アイにとって同世代との新たなる出会い、青沼ねいるという14歳の少女との出会いがあります。

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引用元https://wonder-egg-priority.com/character/neiru/

大戸アイと同じくエッグのガチャを回しにきていた彼女。ただ、その違いは一度に回すガチャの回数。それが尋常ではない。気になる大戸アイは青沼ねいるに話しかけるがそっけない態度をとられてしまう。

 

エッグに関しては先輩である青沼ねいるから何かしらのヒントを訊きたそうな大戸アイ。でも結局「2度と会わないで済むように」というつれない言葉とともに連絡先を渡される。

 

で、これが警戒心からくる建前なのか本心なのか。別の意図があってのことなのか。人との距離を上手く測れない大戸アイにはまだわからない。いや大戸アイじゃなくてわからないわよね。こういう人。

 

ここまでストレートでクールな表現じゃないけれど、ちょっと失礼な物言いの人っているじゃない?実際。だから出会った瞬間に「この人は云々」って思いたくなるんだけど本音はどこにあるのかってのはわからないのよね。

エッグ世界 

ガチャのある場所は特別な区域のようなのだけれど、エッグ世界への扉は何処にあるのかわからない。スイッチングというか現実とエッグの世界の切り替えのタイミング、場所。これは謎のまま。

 

今現在はあたくし的には現実と記憶の狭間の世界と解釈しているのですが、作品としては、物語の本質がそこでないのなら、まだあまり深く考えなくてもいいのかもしれないわね。

 

今回のエッグから現れた鈴原南は前回の西城くるみと違って気の弱い、大人しい女の子。常に自分が悪いと考え部活の顧問の教師にも逆らえずにひどい仕打ち=パワハラを受けている。

 

「気合が足りなくて根性がなくてブスでおどおどしていて」

 

という鈴原南にかつての自分と同じものを感じた大戸アイはいつか長瀬小糸が自分にしてくれたように

 

「世界を変えるきっかけ」

 

として闘う姿を見せる。そんな彼女の姿に心をうたれた鈴原南はともに立ち上がりパワハラ教師と対峙し勝利する。しかしながら共に手を取り合い喜びを分かち合いながらも鈴原南は西城くるみ同様、大戸アイの前から姿を消してしまう。

 

これがまたせつない。エッグを守るということは、呪縛からエッグと自分自身を解き放つということなんだろうけども、それが叶えられた瞬間、理解しあえた瞬間に消えてしまう。

 

悩みや苦しみの象徴としてのエッグは、大戸アイがそのトラウマと対峙した刹那、役割を終えてしまう。常に寄り添ってくれる存在にはならない。ほんとうにせつない。

 

まぁだからこそ現実世界に戻る必要があるというか、居場所は現実世界にしかない、変えた自分、変わった自分を使って何をするか何がしたいか何ができるか。次は現実世界で闘っていくしかないという。

記憶の世界 

長瀬小糸との優しい思い出。長瀬小糸との苦しい思い出。今の大戸アイを形作りそして今の大戸アイを走らせる、ただひとつの存在である長瀬小糸。

 

周囲の女子生徒から酷い嫌がらせを受けていた長瀬小糸は、大戸アイが

 

「自分と親しくしているせい」

 

と考えるが、それを否定し

 

「人気のある教師から贔屓されている、女の嫉妬」

 

として一笑に付し、彼女を苦しめないようにする。

 

エスカレートする長瀬小糸に対する嫌がらせ。ある日、辱めを受けていた長瀬小糸を助けることができず、仲間はずれにされることを恐れてロッカーのなかに隠れてその様子を撮影していた大戸アイ。

 

すべてが終わった後に長瀬小糸に謝罪するが、長瀬小糸は彼女を責めることもなく

 

「がんばってくれたのはわかるから」

 

と寧ろ逆に慰めようとする。そんな長瀬小糸を救えなかった自分自身の不甲斐なさにやがて大戸アイは蝕まれ圧し潰されていく。

 

自分の無力さを否定し、責めるどころかすべてを受け入れ優しく包み込んでくれた長瀬小糸の存在。であるが故に弱々しい自分自身に対する苦い思い出になってしまっているわけだけれど、エッグを守ることを通して過去の自分と対峙する、向き合うっていうのが物語のひとつの肝になっているのかしらね。

長瀬小糸と鈴原南 

大戸アイにとってあらゆる自分を肯定してくれる聖母マリアのような存在である長瀬小糸。それに対して、かつての自分のように「かまってほしい、見つけてほしい」という気持ちでいっぱいの鈴原南。

 

長瀬小糸のように自分も誰かを守ることができる、誰かを理解することができる人間になりたいと強く願い、一歩を踏み出すこと。ふたりのなかに将来の自分と過去の自分を見出した大戸アイが現実の世界のなかでどう動き出すかっていうことなのよね。

そして現実世界

現実の世界でに戻った大戸アイは負傷し入院していた青沼ねいるを見舞い、そして友達になろうとする。

 

ともに見えない何かと闘う者同士として、同じ時代を共有する者同士として、ほんのひと時ではあるけれど何気ない日常、優しい時間を作ることができるそんな存在。友達。

 

「たまには悪くないかもね」

 

と微笑む、青沼ねいる。彼女の本当の心はちゃんと大戸アイに伝わったかしらん。

ちょっと心配なのは 

今のところ、大戸アイの憧れの存在である長瀬小糸。清廉潔白な彼女のふしだらみだらな一面がおいおい暴かれてしまうんじゃないのかしらんっていうこと。

 

やっぱりねぇ野島伸司さんの脚本なのでそのあたりきれいごとだけじゃすまないような気もして心配なのよね。。。

 

OPとEDのギャップがすごい。EDだけ聴くと萌えアニメかと思っちゃう。。。


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