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劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝の思い出


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おつかれさまです。

というよりお久しぶりです、でいいのかしらね。

【外伝】Blu-ray&DVDリリース記念上映 実施見合わせ

3月18日(水)【外伝】Blu-ray&DVDリリース記念上映 実施見合わせのお知らせ

violet-evergarden.jp

 

Blu-ray&DVD発売記念上映会の実施見合わせといういうことで少しだけ外伝の思い出を語らせていただきたいと思います。

 

ヴァイオレットちゃんの劇場版は京アニの事件があって公開が延期になっていましたけど、いよいよ来月4月24日(金)公開も迫ってまいりました。まぁそこでちょっと劇場版外伝のことをまだ書いてなかったかな、なんて思い出しましてちょっとBlu-ray発売前に感想を残しておこうということでもございます。

 

円盤発売後に感想書くと変わっちゃうのよねw記憶が上書きされてしまうから。劇場で観たときに感じたり解釈していたことと印象が変わってきちゃう。だから理想としたら劇場公開中、鑑賞する度にマメに感想を残しておけばいいんだけどなかなかねぇ。それも面倒でついつい後回しになって備忘録的にすらなっていないという。

外伝の物語は 

www.youtube.com

で、外伝の物語なんですけどもの二部構成。第一部はヴァイオレットちゃんが名家の男子禁制の全寮制女学校に住み込みで立ち居振る舞いを教育に行くというお話。彼女が担当するイザベラとヴァイオレットちゃんの間に友情が芽生えるも教育を終えたヴァイオレットちゃんは女学校を去ることになり、その前にイザベラが生き別れた妹、テイラーに宛てて手紙を依頼をする。

 

まぁネタバレですけどイザベラは元々はエイミーという名の孤児で自分がヨーク家の養女イザベラになること、過去のすべてを捨てることと引き換えに妹テイラー、彼女が偶然引き取ることになった義理の妹、を貧困生活から救おうとする。そんな、もう会うことも叶わない妹に向けて手紙の代筆を依頼しヴァイオレットちゃんに託す。

 

第二部は、その手紙を受取った妹テイラーが、郵便配達人を目指し養護施設を抜け出し、ヴァイオレットちゃんを頼りに郵便社を訪れる。そして記憶の中のかすかに残る姉、エイミーへ手紙を書き届けてもらうが、立派な郵便配達人になっていつか自分で姉に手紙を届けることができるようになるまで再会はしないと心に決める。

外伝だからかもだけど 

二部になるとヴァイオレットちゃんは正直あんまり活躍しないのよね。ちょっと影から見守るスタンスっていうか。だから終わりの方に行けばいくほど「他人事」感っていうのかなwヴァイオレットちゃんのヲタからするとちょっとそういう感じが漂ってくるといいますか。そんなわけでこの映画の肝は個人的には第一部のイザベラとヴァイオレットちゃんの関係なのよねぇ。

 

お互いが孤児であることがわかってから二人の距離は近づき教育係と教え子ではなく友達同士そしてある時は姉妹、ある時は恋人同士といった描かれ方をしている。

 

あたくしがいちばんのお気に入りの場面はイザベラとヴァイオレットちゃんが遅刻しそうになって木漏れ日さす小路を駆けていく場面。イザベラの

「このまま何処かへ行っちゃおうよ」

という言葉に対して

「何処へも行けませんよ、イザベラ様」

って返事をするヴァイオレットちゃん。

この場面ねぇ。ほんとうに切ない。イザベラはほんとうに軽い気持ちだったと思うのよね。もちろん今の窮屈な暮らしから逃げ出したいっていうのは本音であったとしても逃避行に関してはほんとうに夢というか「そうなれたらいいのに。。。」っていう感じだったと思うのだけれど。

 

ヴァイオレットちゃんがあまりにまっすぐに現実を直視しているというかイザベラが今の環境から逃げ出すことができたとしても「自分自身」からは絶対に逃げることはできない、今いる場所で居場所を見つけて生きていくことしかできない、っていうことをね「何処にも行けない」って言葉で表現したと思うんですよ。

 

まぁそれは「会いたい人はおりますが会うことが叶わないませんので」というヴァイオレットちゃん自身の身の上のこととかあるでしょうけども。ほんとうにスクリーンのこちら側で観ているあたくしが冷や水を浴びせかけられたとでもいうのかしらね。ヒヤリといたしました。

 

人はその場所から逃げることはできても自分自身からは逃げることはできない、だから自分自身で「今」に立ち向かうしかないっていうね。あたくし原作未読なのでヴァイオレットちゃんの過去に何があったのか存じ上げませんが、教育の本質って「生き抜くこと」を教えることでしょ。

 

で、「生き抜くこと」ってなにかといったら自分自身を全うすることだから。っていうのが第一部よね。いやもうここでエンドロール入っていいんじゃないかしらって個人的には思っちゃうんですけどもw

じゃあ第二部どうするんだっていうw 

第二部の肝は妹テイラーが貴族に嫁いだ姉イザベラに手紙を届けるのに同行するも自分は草花の隙間に姿を隠し、配達人ベネディクトから手紙を受け取る姉の姿を見ながら涙する場面。

 

で、いつか一人前の郵便配達人になることができたら自分自身でイザベラに手紙を手渡したい。かつて姉であるイザベラから自分あてに届いた手紙、それだけを心の支えに生きてきた自分。郵便配達人とはそんな、人々に幸せを届ける仕事なんだと子供ながらに思いを語るところ。

 

正直言うと第一部にくらべるとあんまり切ない感じはないんですよ。テイラーが子供だからってのもあるんだけどきちんと将来の希望を語るってところに着地しているから。第一部の姉イザベラの場合、先の見えない「今」の物語だったからね。妹テイラーの物語はカラッとしている。

 

最終的にテイラーはエヴァーガーデン家に引き取られてきちんと教育を受けて郵便配達人を目指すって「めでたしめでたし」だからねぇ。ご都合主義(失礼!)といいますか。スクリーンのこちらから観ていると「あ、そうなんだ。。。」で終わりみたいな。

外伝だからこそ?!

まぁもちろんイザベラへの手紙はヴァイオレットちゃんが手伝ったものだしテイラーが配達見習いをしていたのも彼女の口利きなんだけども物語としたらベネディクト師匠と弟子テイラーみたい感じで、いやだからこそ位置づけは外伝というか外伝だからこそなんだろうけど

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引用元http://kyoanishop.com/shop/image_view.html?image=000000002018

 

この場面が京アニショップの特典イラストカード図柄なんですけど、この舞踏会のシーン、男装のヴァイオレットちゃんと「ボクっ娘」であるイザベラのドレス姿。劣等生だったイザベラが羨望の的になる瞬間。第一部のクライマックスなんですけど実はこの映画のクライマックスでもあったりするので、余計に第二部の蛇足感が増幅されてしまうというねぇ。

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引用元http://violet-evergarden.jp/sidestory/

パンフレットの表紙からしてこれだからねw

第二部の蛇足感 

これが拭えないのはまぁ妹役テイラーに萌え要素がまったくないピュアな子供キャラだったこととヴァイオレットちゃんの出番がほとんどないっていうところからくるものかしらね。

 

別の言い方をすれば外伝らしい外伝。サイドストーリーなんだから、この映画のメインは実は第二部であるべきだし、それで問題ないはずなんだけど何故か鑑賞後には「この映画の第二部って必要だった?!」って気分になっちゃうのは、まぁそういうことが原因なんだと思うわねぇ。

 

テイラーがもしアホの子(失礼!)いや天真爛漫なキャラでなくイザベラと同じような拗らせ系陰気な(失礼!)しかし眼鏡を外したら実は美少女的ベタなキャラだったなら、義理とはいえ微かに記憶に残る生き別れた姉の姿を夜毎思い返しているうような儚げな家出少女だったなら。

 

まあそんなキャラだったら「アニヲタに媚びすぎ」って叩かれていたかもしれないけれど第二部は第二部として盛り上がったとは思うのよね。監督としたら外伝なんだから作品としては「これでいい」のかもしれないけど。ちょっとあたくし的にはインパクト弱かったかしらね。

 

ヴァイオレットちゃんの出番がほとんどなかったのだから第二部用の可憐な少女役はあってもよかったんじゃないかなと。まぁこのあたりは今度発売になるBlu-rayで見直したらまた違う感想になるのかもしれないわね。

 

「あのな!ヴァイオレット・エヴァーガーデン京アニお得意のラノベ萌えアニメじゃねぇんだよ!!文学作品の映像化なんだよ!」

 

っていう良識派のアニヲタさんには大変申し訳ない感想でございます。。。

Amazonさん限定版予約しました!!

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引用元https://amzn.to/39ScSAT

誓いのフィナーレ特典のケースも良かったので今回の特典も期待しています!

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さあ新作公開まであと少しでございます。

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この続きってないわよね。。。

 


 


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